いつも僕が遊んでいただけてる
JOHN RANDOLPH 氏の記事から
抜粋なされて、アメーバブログを書いていらっしゃったので
僕からも、まことに勝手ながらにもアップさせていただきます~(共感)
↓
キャッチアンドリリースについて
テーマ:ブログ
posted by es1995
渓流が禁漁になって、早40日が過ぎようとしている。
まだ今季の釣りのシーンが頭の片隅に残っているためか、時々釣りの夢を見たりする。
今年は釣りのすべてが梅野川C&R(大分県津江川水系)だった。
そこで、C&R(キャッチアンドレリース)について参考になる投稿記事をみつけたので、要約して
紹介してみることにした。
フライフィッシングをほとんど知らない人々にもC&Rのことを知って欲しいと願っている。
フライフィッシャーは、こういうことを考えながらフィールドでの釣りを楽しんでいることを‥
釣られた魚のサバイバルの率は、レリースする前にアングラーが魚を上手にハンドリングするかどうか
ひとえにその方法と事実に関わっている。
地上で生活する生物たちにくらべると、魚は重量の影響が比較的少ない環境に生活している。
魚の内部器官はその故にデリケートであり
水中から持ち上げられると重量がある部分に大きくかかり、サバイバルできない。
アングラー達が少しでも間違ったハンドリングをすると、エラ、神経、筋肉系統などを傷つけてしまう。
健全な魚の体は粘液状のヌメリで全体をおおわれている。
この粘液状の物質は魚の体がバクテリアなどに侵されるのを防ぐ性質のものである。
生体機能から見て、魚の一番重要な部分はエラである。
魚を掛けたら、水中でレリースを心がけるのがよい。
水から持ち上げてレリースする場合は、せいぜい1分前後で完了しなければならない。
エラを少しでも傷つけられた魚は、出血し死んでしまう。
水温が低い場合は、微小な傷ならサバイバルすることもありうる。
水温が少しでも高い(22℃以上)と、まずそのチャンスはないだろう。
フッキングした魚は、逃れようと必死になり、その結果酸欠になる。
水温が高いと水の酸素濃度は少なく、魚が酸欠を招くのも早い。
エキスパートは魚を完全な疲労に追い込むことは決してしない。
水温が16℃前後より低ければ、魚とのファイトは多少長びかせてもよいが
エキスパートは魚を出来る限り活力のある内にランディングし、無傷の状態で素早くレリースする。
ハンドリングについて
理想的なのは、魚に手を触れずにレリースすることである。
フックのバーブ(返し)をつぶすのは、キャッチ&レリースを容易にするし
さらに手や体にフックが誤ってささても、安全にぬくこともできる。
魚がフックを呑み込んでノドの奥深くささっていたり
エラまで達している時は、ティペットを切ってレリースする。
ランディングネットで魚をすくう場合、魚のテールから頭へとすくう。
そしてネットに魚を寝かせたまま、フォーセップでフックをはさむのが理想的だろう。
魚が暴れる時は、魚体をひっくり返して、腹を上にするようにすると静かになることが多い。
魚を水に浸けたまま、手のひらを腹の下にすべらせ、静かに支えるのも効果がある。
大型の魚はランディングしてフックをはずしたら、テールのつけ根を軽く支えながら
ゆっくりと魚を前後へ動かし、エラの間に水を通過させ
酸素を呼吸させるようにして回復させる。
ファイトで消耗しきった魚は、体のバランスをとることが出来ず水中に横に寝てしまう。
こういう場合でもエラが呼吸していれば、サバイバルする可能性はある。
キャッチ&レリースの魚のサバイバル率は、アングラー達の責任である。
キャッチした魚を十分に気をつけてレリースすることで、魚は確実に元気を取り戻し、流れに活気をあたえるのである。
by JOHN RANDOLPH
FLY FISHERMAN Spring '97(フライフィッシャーマン誌 日本版)