枕元に立つ







真夜中に・・ふと目が覚めた


誰かの気配だっ


僕のベッドの枕元に彼女がたっていた。


月明かりもない暗闇の中であっても、彼女がそこにたっているのが


なぜだか、わかった。


さむくない?


そう声をかけ、ベッドに入るように促すと


うん・・ っといいながら入ってきた。


ぼくは、じぶんの右腕を彼女の首の下へまわし入れ


腕枕の状態にし


はんたいの左手で、毛布をたぐりよせ


そして、つつみこむように


僕の中心へ入れるように


両手でくるんであげ、眠りへと誘った。


みじかい夜は、すぐに朝を迎えた


ベッドには、ほのかに温かみが残っていた









夢だったのか。


それとも


夢中だったのだろうか


枕元。



ピローの下は、いつも・・


ひんやりと、しつづけている。