木枯らし吹く夜です。

こんばんわ。

北からの気配が、
なんとなくですが
してきたような…
そんな今夜です。


今月の四冊目。

あたまの底のさびしい歌/宮沢賢治川原真由美
↓↓↓
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いかりのにがさまた青さ
四月の気層のひかりの底を唾し
はぎしりゆききする
おれはひとりの修羅なのだ
-「春と修羅」より

宮沢賢治が
友人や教え子、家族に送った
たくさんの手紙のなかからの
11通が収められております本です。

北からの風のような
どこか絶望と美しさを
纏う
手紙たち。


宮沢賢治というひとりの人間

頭のなかのさびしい声で
頭の底のさびしい歌を
紙のうえに
詠う。

死をみるからこそ
生の喜びを知るんです。


北風のような手紙たち。

ではでは。