　高岩･墓場尻川　　１７，９，２・３　　　　

　８月後半は天気不安定で結局何処にも出かけられなかった。日帰りの岩練習とかジムトレで終わった。会の集中山行で墓場尻川とかいう恐ろしげな名の沢登りが出ていて調べてみるとなかなか面白そうな沢だったので参加することにした。

　２日の高岩は予報が悪く一旦は中止。観光のつもりで遅めに出発したのだが思いがけない好天となった。小さな岩山なので登れるかもしれないとまた変更して登山口に行く。私たちは八風平登山口から登り始める。林道を行くと早速ヒルがいた。この辺り（妙義山近辺）はヒルの生息地だ。２日間ともヒルで大騒ぎしながらとなった。

　歩き出したのが既に１２：２０頃で、林道から登山道に入るところが分かりにくい。稜線に出るのにルンゼ状にロープがセットされた所を登っていく。この時で１２：５０頃。参加者８名。

　稜線に出ると真下に碓氷軽井沢ＩＣ、遠くに荒船山が見えた。まず雌岳のＰ３(女岩）山頂。小さな岩塔で女岩の看板が置いてあるところは人が１人いられるだけのとんがりだ。１３：１０頃。

　直ぐ隣にあるのがＰ２だ。ここの登りには以前はトラロープがあったらしいが今はこれは撤去されている。代わりに垂壁に沢山ボルトが打ってあるようなので、ロープを出して登れということらしい。私がリードで取り付いてみる。ガバホールド多数で見た目よりははるかに易しい。ボルトもこんなには要らんじゃないかと思えるほど沢山あり飛ばしてヌンチャクを掛ける。終了点には支点にするボルト、残置のカラビナがあるが大勢を上げるには狭いので、上にある潅木の根っこにロープをセットして、後続にフリクションノットで登ってもらった。

　山頂からの展望。天気が回復したとはいえ雲多く遠くは良く見えない。浅間山らしきも雲の中。

　山頂は６・７名はいられる広さがあるが頼りない潅木が生えているだけでビレイ支点もとれず要注意。１４：０５頃。

　降りは懸垂下降にする。皆が降り終わりロープを回収した所で１４：５０を過ぎていたようだ。

　Ｐ２から雄岳の方に進むと岩塔を巻くようになっている。この岩塔がＰ１らしい。道からほんの少しの登りで上がれるが、乗る幅もないような岩の先は崖になっていて私が覗いて見ただけで皆は巻き道を降った。雄岳はロープを出さなくても登れるらしいので登ってみたかったが、鞍部で１５時を過ぎてしまいホテルでの宴会に遅れそうなので止めて降ることにした。

　車道を歩いて八風平近くから雄岳、雌岳を眺めたのは１５：３５頃だった。装備を解いてからホテルへの移動の時間も必要でちょうどいい時間だったかな。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　(左雌岳、左の小さいのがＰ３真ん中がＰ２、右が雄岳）

　ホテルでの宴会は賑やかなものだったが、値段の割りに料理はぱっとしないものだった。この６・７割の値段の伊豆の民宿の方がよほどご馳走だ。ともあれ１４５名とか？の人が一堂に会すること自体（そんな大きなホテルががなかなか見つからない）難しいことのようで幹事さんのご苦労は並ではないようです。集中山行は日帰りで十分だと思いますがね。まあこれは部外者の感想。

＊　３日

　霧積ダム湖の上流墓場尻川の沢登り。こちらが本命。車２台なので沢登りが終わり旧中山道を降って来るならめがね橋付近に１台デポするのが便利かとそうする予定だったが、めがね橋から墓場尻川の橋までそれなりに距離があった。デポに要する時間、回収の時間を考えると、旧中山道の途中から尾根を墓場尻川の橋の方に降る方が少し迷ったとしても早いかもしれないということになった。(実際そうだったようだが、道なき急峻な尾根を降るより、広い道を辿る方が楽は楽だったろう。）

　墓場尻川を橋で渡ったところに何台か駐車できるスペースがあった。ここもヒルの出没地だそうだ。左岸を遡る道入口にはゲートがある。直ぐ先に堰堤がありこれを越えて沢に入る。８：５０頃。

　直ぐに沢は小滝を持ったきれいなナメ沢になる。広く開放的でなかなか気持ちのいい沢（川）だ。

　沢らしくなり深い淵を持った小滝をヘツル。早速水浴びをしている人がいる。

　この先の小滝は先頭がシャワーを浴びながら越えている。シャワーを浴びずに登る場所を探すがこれが結構難しい。

　私は何とか水線ぎりぎりを登った。棚に上がる所にいいホールドなく結構大変だったがマントリングで越える。皆はあきらめてもろシャワーで登る。

　この上が幅狭いが深い淵になっており跨いで通過したという記録が見られるところだ。しかしこの日は水量多く足の短い私などには跨げそうもない。小さく巻くが沢に戻る所が崖で残置の細い紐がぶら下がっていた。頼りないので１０ｍロープを出して補助にして降る。

　この先が２段の大堰堤。９：２５頃。これは左手から巻く。

　これを越えて穏やかになった沢を進むと６ｍ滝が現れる。これは右手が登れそうである。途中ハーケン類はなさそうだがロープを引いて取り付く。出始めホールドを探っていて左手に力を入れたところで石があっさりと剥がれて転落、滝壺に嵌ってしまった。ちょっと油断した。落ちただけで何もなかったので再度取り付き登った。棚状に上がる所が滑りそうではあったが斜度が緩く問題なかった。

（ｓｓ）（ｓｓ）

　滝上にあった岩を支点にしてビレイロープをセットして順に皆に登ってきてもらった。皆が登り終わったのが１０：０５頃か。

（ｓｓ）

　　(続く）