診断までの経緯 | 舌癌になったのでいろいろ書いていく

舌癌になったのでいろいろ書いていく

恥ずかしながらひとさまの健康にご奉仕する鍼灸師の僕ですが、舌癌になってしまった。--stageⅡ/内向型/yk-4c/grade2--
癌患者として、いち鍼灸師として東洋医学を自己臨床しつつ経過を報告。心境も綴っていく。

今までの経緯を駆け足で説明します。
事務的な文章になっていまい読みづらいのでご勘弁を。

まずは、自己紹介。
40歳の前厄。既婚。個人で鍼灸院を営む。
今まで大病といったものはなく、仕事の忙しさにかまけて定期健診をおろそかにしていた。
若いころから血圧は高め。20代の頃すでに150/80程度だっが現在まで放置状態。これが後に問題となる。

発症前の生活
好きな仕事をさせてもらっており業務上のストレスはほぼ無い。
が、ここ数年はリーマンショック、震災、原発関連の影響で売上が落ち込み金銭的ストレスは大きかったと思う。
2年ほど前から手足の冷えが気になっていたが「歳かな?」と思いつつも「末端の循環不全が続くと免疫も落ちやすいよな~。」と考えていた。
東洋医学で言う症(身体の状態)は「肝気犯脾」。現代風に言い換えると「ストレスなどで交感神経の興奮が高くてお腹も下しやすいですよ。」という状態。
副交感神経優位のほうが免疫向上に繋がるので、真逆の状態だった。


舌癌診断までの経緯
2012.6月上旬
冷たいものを飲んだ時に舌にしみる感じする。鏡で舌を見るとぷっくり口内炎があった。「あ~痛いところにできたなぁ。」程度の認識だった。
その後10日ほど放置。しみる度合いが強くなってきたので再度鏡で確認すると、潰瘍になっていた。潰瘍の周りは白っぽい表皮があり、いわゆる白板症。
ぱっと見で舌癌を直感した。

2012.6.14
妻にその可能性をやんわりと伝え、翌日近所の耳鼻咽喉科を受診。先生の見立てでは「舌炎だと思うが潰瘍の場所が舌癌の好発部位なので1週間薬を飲んで様子を見ましょう。良くならなければ念の為、擦過細胞診をするかもしれない。」とのこと。


2012.6.19
鎮痛消炎剤、ステロイド軟膏を処方され4日間服用するが変化なし。予定の1週間後より早めに耳鼻咽喉科へ再診。
この時点で舌癌の疑いがかなり高いと自分では思っていたので耳鼻咽喉科での細胞診を断り、「もう少し様子見てからでもいいんじゃない?」という先生に無理を言って大学病院への紹介状をその場で書いてもらった。無理を聞いてくれた先生には感謝しています。

紹介状をもらいその足で大学病院口腔外科腫瘍外来受診。
視診、触診をして擦過細胞診行う。この時点で潰瘍の下に硬結があると判明。
「検査結果をみないと判断できないが、悪性の可能性もあるのと考えておいてください。」といわれる。覚悟はしていたがやはりショックだ。
検査結果は1週間後との事。

2012.6.27
前回の検査結果はclassⅢb判定。癌の可能性が疑わしい偽陽性。確定診断の為、今日は舌を少し切って生体検査を行う。
検査結果は1週間後。

2112.7.3
生体検査の結果、やはり舌癌と確定診断。今後の検査治療内容の説明を受ける。
癌のステージ進行が恐かったので「最速でお願いします。」と医師に伝える。そのまま頸部CTを撮る。
画像では頸部リンパへの転移は今の時点では無いようだ。
今後、腫瘍の深さをMRIで確認、遠隔転移をPETで確認する予定。
現時点でステージⅡと説明受ける。
早ければ7月中旬にオペ予定になりそうだが、ここで問題発生。血圧が超高い。200/100だ。
口腔外科の先生方も苦笑い。今の状態だと手術できないようだ。「せめて上が150。というか今日明日に血管破裂しても不思議じゃないよ。」とやんわりご指導。
急きょ循環器の受診を組んでいただく。

2012.7.4
循環器科受診。心電図、採血、血圧測定行う。
先生から「今までのツケがまわってきてるよ。」と注意される。
循環器の先生から見れば、「長年の不摂生の結果をオペがあるから2週間で何とかしてくれ。」と無理難題を言われているのだからやはりいい気はしないだろう。
降圧剤処方。心エコーの予約をとる。
舌部頸部MRI検査うける。