利益について考えよう(5)倒産した理由 | 愛知県江南市の税理士・大塚高史です。

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みなさん本日もお読みくださいましてありがとうございます。
今回は、以前お伝えした「倒産した会社」がなぜ倒産したか、
についてご説明します。
(「倒産した会社」はこちらをご覧ください)
※単位万円、数字は自分の記憶、推測です。税率は当時のものとしております。

  バブル期(H1年) 倒産時(H15年)
(1)売上 100,000 120,000
(2)変動費 50,000 60,000
(3)粗利益(限界利益):売上の50% 50,000 60,000
(4)販売費・一般管理費(固定費) 22,000 45,000
(5)営業利益 28,000 15,000
(5)営業外費用(借入金利息など) 10,000 10,000
(6)経常利益(税金対象の利益) 18,000 5,000
(7)法人税等(※)経常利益の50% 9,000 2,500
(8)税引き後利益 9,000 2,500
(減価償却費:特別償却分) (12,000) 0
(9)設備投資分の手形決済額 (5,000) (5,000)
差引収支(8)-(9) 4,000 △2,500
売上は増えてるが、経費も増えてます。
(
肥満した人が贅肉を落とすのが大変なように、
会社の経費も気を付けないとどんどん増えてしまいます)
そして1.2億の経費の先取り=特別償却がわざわいして、
税引き後利益を上回る金額の手形決済(=借入返済と同じ)ができなくなって、
手形の不渡り(=倒産)となったようです。
※H2年以後、「特別償却」はありませんので、「支出を伴わない経費」が無い
 一方、「手形決済」(経費にならない支出)は続くわけです。

今回も最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。

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