真っ赤な地色に 白いお花の飛び絞りのある、
国産生地、国内加工の長襦袢を求めて
随分方々を探しまわりました。
都内はもちろんのこと、
関西方面の百貨店もちらほら、
大阪船場問屋街にも足を運びました。
しかし、「国産生地」というのが一番のネックで、
それ自体がなかなか見つからないのですね。
それに加えて、赤い地色といいますのが希少品のようで
輸入生地でもあまり遭遇いたしませんでした。
薄い色の襦袢の方が
表地の色を選びませんし、
後に袖を詰めて準礼装等に使い回すこともできますし
ニーズが高いのでしょうね。
結果、全ての希望に適った長襦袢は、
京都の問屋兼小売店で見つけ、
国産生地の国内加工品であるにもかかわらず、
問屋さん価格でお譲りいただけました![]()
しかし、
やっと探したこの長襦袢も
酷い裁断と 信じられないくらいの下手糞な仕立てで
無残な姿となってしまいます![]()
こぶし大のお花
の飛び絞りの長襦袢なのです。
飛び絞りを選択しましたからには、言うまでも無く
絞りのお花が希望の位置に配されるのが重要なわけです。
この襦袢は、一方付けで柄付けをした飛び絞りではありませんでしたので、
希望の位置全てにお花が配置されることが叶わない可能性が高い
ということは当然承知しております。
ですから、優先順位を指定して
可能な範囲での柄配置をお願いいたしました。
最優先の第一希望
と指定いたしました箇所は、
前裏袖の袖口付近
です。
ここにお花がありますと、着用時、お扇子を持ってご挨拶をした時に、
袖口からチラリとお花
が覗くのですよ。
これを熱望して お花の飛び絞りの襦袢を探しましたのに、
こちらの指示を全く無視した裁断をされてしまいました![]()
袖口からは、赤しか見えません![]()
優先順位を低く希望した箇所には お花が配置されているのですが、
そんな所は、前裏袖口に比べればどうでもよい所なのですよ。
全く希望していない、後ろ右肩や、左胸に、お花があるのが腹立たしいくらいです。
通常、飛び柄の小紋などは、これらの位置に柄が配置されることが望ましいでしょうから、
そういった余計なところに気を回したのかもしれません。
おそらく、この工房主が、私の要望書を和裁師に渡していないと踏みました。
このように裁断もいい加減なら 縫製はもっといい加減で、
・衿付けの四つ止め部分がありえない程雑に縫ってある
・あちこちのキセが左右非対称
・フキはガタガタ
・衿付け線に沿って変な布が貼ってある
・寸法の狂いがあちこちに
・縫い糸が、黒かと思うほどの暗い赤
と、それはそれは酷いものです。
そのうち画像をアップいたしましょうね![]()
また、
私が、長襦袢と振袖を
どうしても同一の和裁師さんに仕立てていただきたかったことには
訳がありまして、
それは、
袖丈をピッタリ合わせていただきたかった
からなのです。
しかし![]()
この長襦袢、
着用時に、袖が袖底でたるむのです![]()
これまで、着物と襦袢を同時に仕立てに出し
袖底で襦袢が弛むなどという目にあったことは一度も
ありません!
着物と襦袢の素材の相性などで、
いつもと同じ寸法で仕立てても、
袖丈や袖幅のバランスがうまくいかない事がありますので、
それを学びましてからは
着物と襦袢は必ず同じ和裁師さんに
同時に仕立てていただくようにしておりますが、
これでは、全く意味がありませんでしょう
裄と袖幅もおかしいのです。
通常、
襦袢の肩幅は、着物と同寸で、
襦袢の袖幅は、着物より2分控えるものなのですが、
(私の本当の好みは
襦袢の袖幅=着物の袖幅マイナス1分
です。
着物の袖から襦袢がはみださないギリギリの寸法で仕立てたいのですが
今回は、標準寸法で依頼しました。)
この襦袢は、肩幅が着物より2分程広く、
袖幅が着物より3分短い仕立てなのです。
肩幅が合っていれば、
長いお袖のフリから、スーッと赤い襦袢のラインが美しく覗くはずでしたのに
襦袢のお袖はすっぽり袖の中に入ってしまい、
袖底で醜く弛んだ部分だけが膨らんで悪目立ちするのですよ![]()
1月までの段階では、裁断の件は目を瞑り
もっと腕の良い和裁師による仕立て直しか、
それが無理であれば、
こちらで仕立て直すために、反物状態に戻して欲しい
という要望のみを訴えておりましたが、
その後の対応は既に何度もブログで紹介した通りです![]()
あまりにもの酷い対応に、怒りが爆発し、
不問としておりました「裁断ミス」の件で我慢するのはやめ
先月後半に、
長襦袢の購入代金全額の弁償を要求いたしました。
もちろん、返答はありませんが・・・。