「ぎゃははは!!ちょーウケる!」
「いいじゃーん!似合ってる」
なんでだか分からないけど、俺へのいじめは不思議といつのまにかなくなっていた。
代わりに誰かがターゲットにされていじめられている。
毎日毎日こんな調子じゃ、嫌になっちゃうよね。
「今日さー、来るらしいじゃんね」
「誰が?」
「あの4人に決まってるでしょ」
「えー、じゃあコイツ死んじゃうの〜?」
「そうじゃない?いい気味」
あの4人って・・・
大野さん達のことだよね?
大野さんは別にいいけどさ、ほかの3人が・・・・
ってか、あの怖い人が一番やだ。
あの目力人殺せるよ?
マジで。
あの時死ぬかと思ったもん。
「ねー、アイツはどうする?」
「さあ?あの人が手を出すなって言ったからもうダメでしょ」
「でもつまんなくない?」
「まあね」
アイツって誰?
あの人って?
「あ!来た来た!」
キャー!!!っていうかん高い黄色い歓声が湧き上がって、そっちを見ると、
堂々と人を掻き分けて入ってくるあの4人がいた。
なんか、ハリウッドスターみたい笑
「お待ちしておりました」
「秘書かよ笑」
「全校一同皆様がご到着になられるのを楽しみにしておりました」
全校一同じゃないけどね〜
俺、楽しみになんかしてないし。
待ってなんかもないし。
「今日はどうしましょうか」
「だって、潤。どーすんの?」
「・・・」
「おーい!J?」
「もう飽きた」
「「「はあ?」」」
「もう飽きたって言ってんだよ」
飽きたって何に??
もーわけ分かんない!
「偉いね〜松潤」
「大野さん・・・あなた何仕掛けたの?」
大野さんが俺に指を向けた瞬間、みんなの視線が一気にこっちに向く。
「えー?別に〜あの子が教えてくれただけじゃん?」
えっ?
えっ?
ええっ??
俺が何を教えたの???
何にも覚えてないんですけど!
えっ?
なに?????
「相葉ちゃんが松潤に言ってたでしょ?こんなことするなんて人としておかしいって」
「・・・へっ?」
「あれ、覚えてないの?相葉ちゃんが言ったんだよ?」
ああ、そんなことを言ったような、言ってないような・・・
「あの言葉で松潤変わったんだよね〜」
「あー、だからか!あの夜なんか変だったもんね?」
「そうそう。俺、落雷した!!!とか急に叫んでさ」
「んで、どーしたの?って聞いたら、心が温まったとかなんとか言っててさ」
「おい!」
「いや〜あんな可愛いJ久しぶりに見たわ」
「確かに笑 中学以来だよな?」
「おい!うるせーよ!!」
真っ赤な顔をして怒ってるのを見たら、なんか可愛いと思った。
あの人、見た目怖いけど可愛いね〜
人は見かけによらないってこのことだねっ!
「ありがとうな」
「うわぁ〜」
急に声が聞こえてビックリして変な声が出ちゃった。
だって、気づいたら目の前にいて頭ポンポンされてるんだもん!
えっ?
なんで?
なんで頭ポンポンされてるの?
ちょっと待って!!恥ずかしい!
「おーい、早くしないと遅れるって」
「わーってるよ」
向こうで待ってる3人の元に向かう前に一度振り返って、ウインクしてきた。
うわぁ〜・・・
ウインクって使う人いるんだ・・・
なんかドキドキした・・・
触られた頭だってなんか熱いし。
待って待って!
なんで男相手にドキドキするの!?
いきなり頭触られてウインクされたからだよね?
うん、きっとそーだ。
うん。
家に帰ってからもあの人のことが頭から離れなかった。
見た目はギラギラしてるのに、目は凄い優しかった。
一瞬、綺麗な目だなぁ〜って思っちゃったもん。
あと、髪の毛?
黒くてくるんってしてて、ちょっと触ったらピヨーンってなりそう!
触ってみたい・・・
・・・・・
・・・・・
ちょっと待って。
なんか俺、変態みたいじゃん!