当社では、

製糖工場の下請け会社です。

砂糖製造工程や作業では、

化学物質を使用します。

 

今回は工場で使用する

化学物質の話をしたいと思います。

 

お付き合い頂けたら嬉しいです。

 

工場で使用する基本的な化学物質は、

塩酸、硫酸、苛性ソーダの3種類です。

(まだ他にもありますが、またの機会に)

これら化学物質は、扱いを間違うと

重篤な災害起こす危険があります。

 

そんな災害を起こさないために、

知識や特性を一緒に学んで

いければと思いますので、

宜しくお願い致します。

 

化学物質の話をするにはまず、

pHの話をしたいと思います。

 

pHというのは、

水溶液の性質を示すための単位で、

下の図のように

酸性、アルカリ性とあり、

0から14までの数値があります。

(0以下もあれば、14以上もあるようですが、

ここではあくまでも1~14の範囲内でお話します)

 

pH 7.0を基準(中性)として、

数値が下がれば酸性、

数値が上がればアルカリ性となります。

 

中性と酸性の間を弱酸性、(pH 3.0~6.0)

中性とアルカリ性の間を弱アルカリ性(pH 8.0~11.0)

と呼びます。

 

 

上記のもの以外でも、酢・炭酸飲料などは酸性、

アンモニア水などはアルカリ性を示します。

口にすると酸性はすっぱく、アルカリ性は苦く感じます。

またアルカリ性は手で触るとヌルヌルした感覚があります。

 

そういったpHの性質を踏まえて

化学物質の話をします。

 

塩酸

 

化学式はHClです。

 

塩酸は人や動物の胃液に含まれたり、

トイレ用洗剤等にも含まれる身近な化学物質です。

 

塩酸は塩化水素という気体の水溶液で硫酸、硝酸と

並ぶ一般的な強酸(pH 1.0以下)の一種です。

 

塩酸は「揮発性」であり、蒸発すると無くなります。

 

通常「希塩酸」として流通しており常温、常圧下で

濃度が25%以上の塩酸には、発煙性があります。

 

塩酸は塩化水素の水溶液なので、

吸い込む気体は塩化水素です。 

塩化水素は吸入すると人体に有毒です。

 

多量に吸入した場合、肺水種などを引き起こし、死に至ります。

呼吸がしづらくむせる気体なので気づいたらすみやかに

その場から離れる必要があります。 

 

塩酸が目に入った場合は、角膜溶解、角膜白濁などの

激しい損傷を起こし、最悪の場合失明することがあります。

 

皮膚に付いたり、目に入った場合は

流水にて洗い流すことが必要です。

塩酸を扱う際は、安全メガネ、防毒マスク、ゴム手

着用が必須となります。

 

いかがでしょうか?

覚えて欲しいのは性質と危険性です。

 

塩酸を扱う際の注意点

 

揮発性であること

発煙性があること

発煙したガスを吸い込むと有害

皮膚や目に入った場合は速やかに流水で洗い流す

特に目に入った場合は危険なので、保護具は必須

 

これらのことを覚えて欲しいと思います。

 

今回はpHと塩酸の話でした。

 

今後硫酸、苛性ソーダの話も

分けてしたいと思いますのでよろしくお願いします。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

 

よろしければ、HPもよろしくお願いします!