法務部門ではリスクオーナーシップを司ることはあっても、なかなか案件自体のオーナーシップを握ることはないと思う。
だから、案件のコア、帰趨とは本来的に遠い距離にいる
という思いを払拭できず、なんだか第三者的な立場で俯瞰しているばかり。
おまけに、契約締結の第一次責任もフロントにある、という建付けにしているし。
法的問題点を検討して、…おわり、か。みたいな。
もちろん、法務の業務とフロント業務は全く違う性質を持つから、フロントと同じ業務を法務でやることは不可能。
それは分かっている。分かっているからこそ、結局、自分は蚊帳の外なんや、といつも考えている。感じている。
そして、小難しい議論をするよりも、人と直接に会って、話をする方が好き(これも、逃げではないか、と自問自答する日々だが)。
ただ、法務部門でオーナーシップを発揮することは、こういうことかと感じた案件もある。
ここ数日、死にそうになりながら取り組んでいる案件(まだ、クローズはしていない)。
上記のとおり、なんだか第三者的な立場にいるし、別に面白いとも思っていないから、理屈の整理を進めていたけど、それだけではいけないということがよくわかった。とくに、企業内では。
だって、企業として、進めたい、選択したい方針は絶対ある。
それは、いつだって、理屈だけで決まらない。
法的理論だけで決定できるなら、代表者は弁護士でよいと思う。
でも、経営者は別に弁護士ではない。
経営判断というものは、必ずしも、法的な理屈だけではない(善管注意義務、経営判断原則然りな)。
でも、法律はベースにある。
要するにさ、僕は、いつも、受動的(≒裁判所)のようにふるまっていた。
理屈だけで現実の物事を判断しようとしていたし。
会社的にどうすべきか、自分はどうすべきか、という視点や思いが抜けている。
ただの調整役ではないはず。
筋のある理屈だけを並べる、みたいな仕事ではない。
当事者的性格の強い立場なら、そもそも、ゴールを確り見据えてから、法的理屈を道具のように使わないといけない。
ギリギリで争われることがあった場合、フロントが案件を進める前に、僕らが案件の帰趨、レールを決めることになる。
あまりうまくまとまっていないんだけど
理屈を調べるだけなら、会社の中にいなくてもできる。
一番やりたくない、って考えている仕事を続けていた、と少し反省。
まぁ、大部分は、理屈調べるだけのことが多いんだけどね。
弁護士の使い方、まったくわからなかったんだけど、前よりは少しわかった。
僕もさ、もっと帰属意識というか組織の一員という気持ちを持てればよかった。
いまは、まだ、できなさそうだけど。
ちょっと学んだって話。