津軽通信

 

久々に読了。

一見奇抜で個性的な人物が描かれていることがあるのに、それをSFなりフィクションに化けさせない文章力に、とにかく脱帽である。

短い人生のどこに、これほどまでのセンスと教養を溜め込む時間があったのだろうか。

個人的には、『座興に非ず』という短編はかなり気に入っている。

理由は、当時の人間社会のカーストとか年功序列とか、壊れかけているけどもしっかりとまっすぐに歩こうとする印象もあって。

ある葛藤があって、容易に想像できたはずの結末がまるで逆で、裏切られたからってのもあります。

 

太宰文学は、いずれきちんと研究したい。

あの不安定さこそが、エネルギーの強さのあらわれ。