日本の公安警察について、特高警察時代から現在までを書いた。
謎に包まれた組織であることには変わりがないため、内部資料が外部に出回ることはめったにない。
そんな中でも、流出した文書や公安警察OBへの取材をもとに、書かれた。
私は、日本の右翼について二種類存在することは知らなかったし(反共で政府や財界と結束した右翼と、反共が収束しつつある間に反米を掲げて勃興した新右翼)、左翼系団体の活動戦略にも様々なものがあるとわかった。
その国の歴史についてどれだけ熟知しているかが、国民度に通ずると思う。引き続き勉強をしていきたい。
この著書自体は、約20年前に書かれたもの。今は、どうなっているだろうか。
当時は、盗聴という非合法な捜査に対して、通信傍受法やオウムに対抗して、破防法の改正論議やオウム法が制定されたりした。学生紛争や、企業連続爆破事件、アラブ諸国にまで潜伏するような日本人テロ組織(赤軍、反日武装戦線狼等)も存在したわけだ。また、Nシステムが整備されつつある時期。
今は、違法なGPS捜査に対して、今後立法化という意味で整備されるかもしれないし、LINEという個人情報が管理されているのではないかという疑いのあるアプリも存在すると、カードによる情報管理など20年前の比ではない。あぁ、マイナンバーもあるのか。
監視社会に対する重大な脅威について、元CIAのスノーデン氏が提言したように、プライヴァシー侵害に対する脅威が現に存在しているのかもしれない。
しかし、私は、国家のために有用に使われるなら致し方ないと考えているところがある。