最近好きな映像は、聴覚だけが機能するものである。
厳密にいえば、視覚は静止画を見続けている。
ただ、時が止まったような感覚をもたらすものが好き。
それでいて、音だけが進んでいく感覚。
その時間は、自分の中でズレが生じていて、その度合いが徐々に高まっていく感じが奇妙で私を離さない。
気も少しずつ遠くなっていく。
時間が拡張された気分にもなり、人生を人よりも味わっているような優越感にも浸ることができる。
人を差し置いて楽しむという瞬間も時に必要であって、唯一性というのが楽しみに拍車をかける。スパイスでもある。
つまり、やみつきになるのである。
しかし、嗜好品は、たまにでいいという思想の下、できる限り手を出さない自分もいる。