父親はお酒を飲まない(飲めない)ので、基本的に食だけの時間となる。
私は小さい頃、マグロと玉子とツナしか食べなかったから、アジやイワシ、ぶり、鯛なども食べるようになった私をみて幾らか驚いている様子であった。
回転寿司屋は、回転寿司であるものの不揃いなネタであるため、逆にチープさを感じないのである。
宣伝や広告の激しい回転寿司屋の寿司といったら、ネタもシャリも奇妙なほど、揃っているから、恐ろしい。
そして、以前は私以外の家族全員で来たらしいのだが、いつからか私の家族は、揃わないことが日常になってきている。
これは、社会人を抱えるどの家族も体験することであろうが
だからこそ、この家族自体に歳を感じているのである。
どこか疲れた様子で箸を進めている。
私は、未だ働いておらず、勉強だけしている身だから、心の中で
あともう少しだけ頑張ってくださいと呟くのである。
面と向かって口に出して言えないのは、男同士の恥ずかしさではありませんか。