黄葉と積雪が一緒に見られるなんてことは、近いうちに見られるものじゃないから。
しかと目に焼き付けておいたほうがいい。
イチョウが枝から落ちていくときに、ちょっと冷たいけれど、絨毯が。
明日もあるだろうか。
明日にはなくなって、決められた通り、イチョウは地面に押し付けられる。
生きながらえたとでも言っていいのかしら。
イチョウにとっては、何が死なのかわからないから、なんとも言えないか。
54年ぶりの積雪。
国立は、たいへんに寒いところである。
財布を無くしたときは、その寒さがココロにしかと染みた。
心細さは、環境によって助長される。
警察官のやさしさで、盛り返して
ホームで、カード会社に利用停止と再発行手続きをしているときに、悲しくなった。
でも、抗えないものには抗わないから。
そのときは、そのまま受け入れた。
財布は、戻ってきたから、いいのだけれど。
これをどう見る。考える。
この運命の意味は?
普段起こらないことが、一度にたくさん起きて、ココロと体が休まらないのは事実だ。
しかし、イチョウと積雪には感動した。
雪が上がり、それを降らせていた雲が強い風で散り散りになって、夕焼けでところどころ染まった青空が顔を出していた。
背の高い銀杏の木の枝に積もっていた雪が解けて、うえからぽつぽつと水が落ちてくる。
ひんやりするけど、踊るココロを平常心に戻すには重要なのである。
極端になりきらないように、引き戻す性質があるものには感謝している。
秋の美しさに感動しすぎず、冬の寒さだけにやられない
今日は、この絶妙な天秤にかかった一日だと感じていましたか?