※食事中に読むにはふさわしくない言葉を使っています※
おとなしかったし、しゃべらなかったし、人にあまりなつかなかった、子ども時代。
小学校低学年のころ、高学年男子2人くらいに「〇んこ」と呼ばれたことがあった。(名前の響きが似ているからだと思われる。)
しかし、覚えている限りでは、数日も続かなかった。
私は、当然のように、言い返したりはできなかった。
でも、心の中で、
「うえ、〇んこ、とか言ってる…(その言葉を口にしているその口から、その臭いがしてきそう…)」
と、ちゃんと言語化できたわけではないが、
そんな感情を持っていたのが、どこかしらから、漏れ伝わったのだろうか。
おそらく、わかりやすく反抗的な目をしたりということもなかったと思う。
「生意気なんだよ!」とか「なんだよ、その態度!」とか言われなかったし。
おとなしくてしゃべらなくて何を考えているのかわからない子どもほど、扱いにくいものはないだろうなあ、と思う。
もうちょっと何か反応してあげたら、相手もおもしろかっただろうか、とか考えてしまうくらい悩んだこともあった。
でも、その経験から、そういうことを言って面白がる人間が年上にもいる、という事実を知った。
(年上というだけで無条件に立派だと思っていた子ども時代。)
それから、無反応だと相手もやりにくいらしい、という経験を得た。
ただし、相手から見て無反応なのであり、こっちの頭の中や感情はそれなりにちゃんと動いていたし、何十年も覚えているくらい、ショックな出来事だったことには違いない。
私は性格が清い方ではないので、その人たちを思い出すと、条件反射的に〇んこを思い出してしまう。
(〇んこに罪はないけれど。)
私は性格がいい方ではないので、悪口めいたものを言われたら、以後、「この人はそういうことを言う人だ」と決めてかかり、そういう態度で接したり、避けたりするようになる。