最近はピーナッツくんの音楽を好んで聴いている。

今までの自分にはない好みなので、好きになった理由とかをじっくり考えたい。

そこから見えてくる今の自分の考え方の変化と向き合ってみようかなと思った。

※以下で出てくる曲の解釈や感じ方は全て主観です・・

 

基本情報として、ピーナッツくんはVtuberと言われるもので、”中の人”は顔を出していないし、

あくまでもピーナッツくんとして音楽活動をしている。

主に仮の体でYouTuberのような動画を投稿したり、配信をしたりしている。

元は”中の人”の自主制作アニメの主人公である。

ピーナッツくんの生みの親である”中の人”はピーナッツくんから「ご主人様」と呼ばれている。

 

ご主人様(現実)とピーナッツくん(仮想)の関係性が不思議で面白い。

”1人”だけれど、リアルとバーチャルの自分が存在していて、

ご主人様(現実の自分)がピーナッツくん(仮想の自分)として曲を作る、

その行為は自問自答に似ている。

どちらも間違いなく自身なのだけど、自分でもわかっていない深層心理というか、

バーチャルの自分と向き合うことで、会話することで、

自身を丁寧に言語化しているように感じる。

 

そんな「作業」が見えてくるからだろうか、彼の音楽に、言葉に惹かれた。

自分と向き合うことから逃げている私にとって、そんな姿が格好よく感じたし、

自身との対話(のように感じられる)であるピーナッツくんの音楽は心地よかった。

 

彼の曲には救済も同情も鼓舞も含まれていない。

彼の曲の矛先は常に彼自身を向いていて(世間や社会のような概念に向くこともあるが)、

「私」に聴かせるためのものではない、ように感じられる。

ピーナッツくん自身が自分の音楽を誰に聴かせるために作っているのかはわからないが、

感情の発露に近いものを感じる。

共感できるような言葉を並べた音楽じゃない。

ピーナッツくん(ご主人様)が、ご主人様(ピーナッツくん)に向けた言葉で、

あるいは独り言のような 

そんな他人の感情を垣間見て、私は”勝手に”救われたのだ。

 

大抵の曲の歌詞に登場する「あなた」や「きみ」を自分に置き換えることが後ろめたくなったのはいつからか。

慰められるようなことも、讃えられるようなこともしていない自分が貰っていい言葉じゃない、

と曲を聴きながら思うことが多くなった。

大好きなアーティストであれば、あるほど、彼女彼らからの言葉は重荷になったし、

自分はその言葉に釣り合わないと思うようになった。

綺麗事を歌う曲も魅力的だけれど、私にとっては、リアリティに欠ける言葉たちだった。

曲を聴くことが楽しくなくなって、メッセージのないサウンドトラックを聴くようになった。

 

ピーナッツくんの曲を聴いて、歌詞を見た時、これは第三者へ与えられたものじゃない、

あくまでも"ピーナッツくんの"ものだと感じた。

彼が彼に与えた、罵倒したり労ったり苦悩を分け合ったりした言葉たちは、

私を常に第三者で居させてくれた。

 

それと同時に、彼が彼に抱いている感情と、私が私に抱いている感情の重なりを感じて、生々しさを感じた。

自分との対話の中での葛藤や失望や焦燥や、それらを経て感じる希望・期待。

これが今の私にとっての1番のリアルだった。

 

    

 

              

上:♪kids room man 下:♪petbottle rocket

 

 

 

最近グッときた(曲の中で公式MVが出ている)2曲。

特にこの2曲が収録されているアルバム「Walk Through the Star」が

ストーリー性も抜群で最高。

どの曲も最高で、語りきれないのでまた次の機会に好きなフレーズとか記録しよう・・・

 

ピーナッツくんの音楽は私に何も求めないけれど、

彼が彼自身に課している理想や、期待をまざまざと見せつけて、焚き付けてくる。

自分と向き合って、自分に期待して、自分が叶えてくれる そんな姿を妄想させてくれた。