司法書士試験委員の本 | 司法書士試験の過去問を受験生目線で読む

司法書士試験委員の本

平成22年の司法書士試験に向けて試験委員はとうの昔に公表されているわけですが、試験委員さん達の中に本を書いていらっしゃる方が何名かおりますので、試験委員の専門分野、得意分野がどんなもんだかを知る事が出来るのではと、まとめてみることにしました。

もっとも、本を出してるから、逆にそこは出題しないって可能性もあるので、まあ全く見えない敵と闘うより少しだけ敵を知っておきたいという程度にお読みいただければ幸いです。

まずは、司法書士からの試験委員です。


遠藤恵子先生
内藤卓先生
4年連続の試験委員です。


酒井恒夫先生
初瀬智彦先生
3年連続の試験委員です。


皿谷有子先生
松島桂子先生
2年連続です。


櫻井清先生
赤松茂先生
黒澤賢一先生
初の試験委員となる方々です。


では、以下順番思いついたままに試験委員さんが出版に携わっていると思われる本たちを紹介します。
内藤卓先生
会社法定款事例集―定款の作成及び認証、定款変更の実務詳解

新株予約権、計算 (商業登記全書)

会社分割の理論・実務と書式―労働契約承継、会計・税務、登記・担保実務まで

これは使える!保証・担保・債権回収実践マニュアル

株式・種類株式 (商業登記全書)

新会社法定款事例集―設立認証・既存会社の定款変更
と、もうこれだけでお腹いっぱいですね。
ひとつだけ確かなのは会社法、商業登記、中心に執筆活動されております。


初瀬智彦先生
ズバリ!司法書士―合格から開業まで (誰でもわかるシリーズ)

3時間でわかるオンライン商業登記申請―&改正商業登記法令の主要改正点解説&改正商業登記関係法令・通達

この二冊は私も読みました。深く、細かい事が書かれているわけでない、入門者向けの良本だなとの印象を受けました。


こちらの酒井恒雄先生と、本の作者が同一人物かまでは調べておりませぬが、一応
経営統制(中小企業版内部統制)と資金調達―中小企業支援のための新理論と実務


で、次が法務省からの試験委員さん達です。


江原健志さん
筒井健夫さん
萩本 修さん
5年連続


小野瀬厚さんは少し特殊でして、平成15年~平成19年の4年間試験委員をやられた後、平成20年は試験委員でなく、平成21年に再び試験委員に名を連ね、今年もまた試験委員となりました。


團藤丈士さんも、平成16年と17年に試験委員をやられ、平成21年に再び名を連ね、今年もまた試験委員となった方です。


金子修さん
4年連続


佐藤達文さん
佐藤哲治さん
3年連続


飛澤知行さん
2年連続


河合芳光さん
島崎邦彦さん
古谷伸彦さん
森本宏さん
玉ノ井雄一さん
5人が新任です。


江原健志さん
一般社団・財団法人法の法人登記実務



筒井健夫さん
Q&A 新しい保証制度と金融実務

改正民法の解説―保証制度・現代語化

改正 担保・執行法の解説

一問一答 民事再生法


萩本修さん
逐条解説 新しい特別清算
こちらは読みました。日本航空の、私的整理か、法的整理かって問題でなんやかんやと、もめている時期があったため、一応、試験委員が書いてるし、今回は問題にならなかったけど特別清算も新しくなって、使い易くなったらしく最近徐々に使われる数が増加傾向にあるということなので…
まあ、読んでも特別清算ってこういうことだったのか程度の理解ですが。

他に萩本修さんは「保険関係」の本を多数書かれております。試験とは直接関係ないので省略します。


小野瀬厚さん

一問一答 平成16年改正民事訴訟法・非訟事件手続法・民事執行法

一問一答 平成15年改正民事訴訟法

この二冊も読みました。平成16年改正部分をなぜ改正する必要があったのかを、一問一答形式で丁寧に書かれております。

直接試験には関係ありませんが一応
一問一答 新しい人事訴訟制度―新法・新規則の解説


佐藤達文さん
Q&A平成19年犯罪被害者のための刑事手続関連法改正 (ジュリストブックス)


佐藤哲治さん
よくわかる信託法

Q&A信託法 ―信託法・信託法関係政省令の解説―

実は私信託法が非常に苦手でして…そのためこの二冊とも読んだのですが全然わかりませんでした。
信託法は海老沢毅先生が書かれております司法書士試験 電車でLIVE〈1〉信託の登記がおすすめです。600円程度で買えますし。


河合芳光さん
逐条 不動産登記令
これは今知ったのですが、ちょっと読んでみたいなと感じてます。

注釈司法書士法 第3版
こちらは最近第三版となって新しくなったものです。第二版は読んでみようかと試みたのですが…無理でした。


と、試験に関係ありそうなものはざっとこんな感じです。