詩 『 わかれ 』『 わかれ 』いっそ傷つくわかれがよかったそう思う日がある泣いて 怒って 憎んででもやっぱり好きで同じところを ぐるぐる ぐるぐる心が擦り切れるくらい 廻って瘡蓋(かさぶた)ができては 剥がれまた 血が流れまた 瘡蓋ができてやがて 傷跡を残しながらもいつしか 痛みも消えてゆく傷つかないわたしたちのわかれはもう逢えないという事実の前にただ独り 立ち尽くすいつまでも いつの日もPhoto:月夜