司法書士事務所の面接 | ここにきて復活ですか?我孫子の司法書士

司法書士事務所の面接

今日は、司法書士事務所での面接について書いておきたい。ま、とある事務所へ面接に赴いたときの話だと思っ


ていただければいいと思う。


最初に、この業界に足を踏み入れて思ったのは、意外と2世の方々(いわゆるジュニア)が多いという事実だ。古


い事務所や比較的大きな事務所の中には、親が司法書士だったから、司法書士をやっているという方々が結構


いらっしゃる。別にどうこうというわけでもないが、私のように脱サラして飛び込んだ人間に比べれば、アドバンテ


ージはあると私は思う。だって、私らほど、新規顧客開拓をする必要性はないとはいえないが、少ないと思うから


だ。これについては、批判的な意見もあるだろうが、私はそう思っているというだけである。


話を元に戻すが、面接に赴いた事務所の所長も2世だった。ま、親が司法書士をやっていたという感じだ。当時、


私は、現役ばりばりの司法書士なんて方に会ったことも無かったので、こちこちに緊張していた。現れた所長は


40~50才代ぐらいだろうが、やたらと威圧感を覚えたのを今でも覚えている。ま、型どおりの面接が行なわれた


が、私が、「この事務所では働けないな」と思った決定的な一言をこの所長は言ってしまった。



「君がやってたサラリーマンってさ、私はやったこと無

いから知らないが、働かなくても給料もらえるんだろ?司法書士は違うよ」



はぁ?ちょっと待ってくださいよと。じゃ何かい?世の中のサラリーマンやってる方々は働いてないで給料もらっ


てるってのかい?やったこともない、言ってみれば世間しらずのあんたに言われたくないね。確かに、今これを


書いている現在では、自営業のつらさは身にしみて分かってきた。確かに、サラリーマンでいたほうが収入は安


定している。しかし、それは、あんたがいっちゃいけないことなんではないかい?と当時は思っていたし、今でもそ


う思っている。ま、この一言が決定的だった。それに、現役の司法書士って意外とこんな無神経なことを平気で


言うんだと思ったら、少し気分が重くなったのを今でも覚えている。司法書士ってそんなにえらいのかね~?と


も。とどめの一言がさらに続く。



「あ、私の年収○千万円ぐらいだけど、1億円行っ

てないけど、それでもいいの?いや、大企業の重役

って年収1億円超えるんでしょ?私は、がんばっても

超えてないけどいいか?」



いや、すごいですね。終いには自慢話ですか。確かに、年収○千万円はすごい。日本でも有数の稼いでいる


司法書士ではないだろうか。でも、面接にきた新人に言うことじゃなくないか?それに、1億円以上もらってる会


社の重役なんて何人いると思ってるんだか。


この方は2世でした。親の地盤引き継いで、私がこつこつ習得している実務のいろはも身近にいる人間に聞け


て、あいた時間で、登記の研究をして、執筆活動にいそしんで、印税で稼いでるんでしょうね、きっと。


たしかに、年収、書籍の内容どれをとっても、一級品だ。ただ、私は、いい反面教師となってくれたとは思うが、人


間的にこの先生を目指そうとは思わない。年収は目指したいが、逆立ちしても無理だろうな、きっと。