薄暗い部屋の中

ぐったりとベッドに横たわる俺の隣でミネラルウォーターのペットボトルに手を伸ばし、智はゴクリと喉を鳴らす。

「智……俺にもちょうだい……」

掠れた声で智に乞えば俺の身体をグイッと抱き起こして唇を貪る智。

「ンッ………智っ……ゴクッ……」


俺の喉に流し込まれてきた冷たい水。その量に対応出来ない俺の咥内から水が口元に垂れ流れる。

「………下手くそ」

「ちょっ……智がいきなり口移しなんかするからだろ!」

そんな微かな俺の反抗する言葉も再び智に飲み込まれていく。


智がヘリで颯爽と舞い降りてきた後、俺は残っていた仕事を済ませ時間を惜しむように智と繋がった。

なんだか凄く久しぶりで……智ってこんなに余裕なかったっけ?って思う程に荒々しく俺を抱く智に想いが増す。

俺は一体どれだけこの俺様な白虎に惚れてんだろ……ほんと無茶苦茶な白虎様だよ。

まさかヘリで会いに来てくれるなんて思ってもいなかった。そんなに急がなくても俺はちゃんと智の元に帰るのに……

「ふぅ……間に合って良かった」

「ん?なにが?」

「なにがって俺の誕生日だろ。一緒に過ごしたかったんだろ?」

えっ……じゃあ、智は今日が終わらないうちに俺に会いに来てくれたってこと?

誕生日なんて関係ないって言ってた智が……俺のため?


「………なんだよ……ジッと人の顔見て……」

あ、智……照れてる。耳が赤い……視線を反らす智が可愛くて、嬉しくて、愛しくて……


「智……ありがとう。誕生日おめでとう」

「んっ……結構良いもんだな……お前と二人っきりの誕生日ってのも……」

「これからもずっと……二人で誕生日を迎えたいな……」

「お前がそれを望むなら……」







うん……ずっと一緒だよ

これからも二人の時間を紡いでいこう

俺たちの時間は始まったばかりなのだから……






END