今年のM-1も色んな意味で盛り上がった年に成りましたね、漫才の定義論と言いますか、漫才なのか論争、論争と言うと一寸大げさですが、漫才だ!漫才ではない!ん~ん、難しいところですね、でも事実M-1で優勝してるので漫才と言えるでしょ!視聴者の皆さんの意見も二分してるようですが、それだけM-1が(漫才が)注目されてるって事は、有り難いことです、誰かがM-1は進化してるって言ってはりましたが、進化かどうかは分かりませんが、新化・変化はしてますね、之からも未だ未だ、新化・変化するのかも!
自分で言うのも何ですが、新化・変化について行けるベテラン漫才師で在りたいです!
しかしM-1はもうABCの局の枠を飛び超えて各局でM-1の話題を取り上げると言う凄い番組に成りました、僕は今年も1週間前から酒を抜いて臨んでいたんですが、M-1の4日前に若手が家に来まして、近所の居酒屋でビールを1本飲んだのが、自分の気持ちの中で一寸ひっかっかってます(笑)

それから今年は審査員に行かないつもりでしたが、番組内で言った通り、男の涙に負けました、あっ!前置きが長くなりましたね、それでは、ちょっとだけ、僕の思った決勝の演者のみんなの、寸評を書きますが、

先に言っておきますが、全く個人的意見ですので色々異論は有るでしょうが御了承下さいね。

インディアンス!
敗者復活即トップバッターとしては凄く良かったと思います、
今まで喧しいっと思ってしまうネタも入ってるのに、其れを感じさせない、それでも、パワーも落とさずに演じられたらのは、上手さとテクニックが増したんでしょうね、ただ、きむ君がわざと噛むネタが有ったでしょ、あれは審査員がそのネタを知らない場合マイナス点に成るかも分かりませんね、田渕君がめちゃくちゃ上手くフオロ-した理由が分かりました、そうやったんか~、僕も騙された(笑)
まぁ其れだけ上手いって事ですね!89点の基準点を付けましたがもう少し上でも良かったかも、そうすると全般的に高めの点数に成っていましたね。

東京ホテイソン!
あの時も言いましたが、お客さんが頭を使わないと分かり難いネタは、良いネタとは言い難いですね、僕があの時の批評で、頭を使うネタは難しい!っと言ったとき、あの会場お客さんの殆どがうなずいてましたので、フリップにしたら分かるんですが、そう成ると、それこそもお、漫才では無くなるのでね、突っ込みの、たける君の、歌舞伎の様な突っ込みは面白いし、決勝のネタは考え込まれすぎでしょうね、センスの有る人なので難しいネタを作ってしまうのでしょう、先ずはお客さんが分かり易くてお客さんに届くネタを作って欲しい、一寸勿体なかったなあ!

ニューヨーク!
良かったんですが、漫才・お笑いのネタの定義の、緊張の緩和と言うより、
緊張の緊張でも笑えるってビックリしました!
してはいけない事をするのが、この場合の緊張で、普通は其れを緩和させて笑いを誘うのですが、一寸違った形で非常に面白かったし途中までは高得点でした、しかし犬のウンコ💩のくだりで、引いてしまいました、何であれを入れたんやろ?皆さんも引いたんではないでしょうか、ご飯、食べてはる人も居てるだだろうし、あれが無ければ、90点以上付けたのに。

見取り図!
非常に良かったと思います、ネタの構成も流れも息も間も、後半に掛けて盛り上がっていたし、五秒がゴボウ(笑)ちょっと噛んだ所も有りましたが、点数も、もう少し付けても良かったのですが、基準点に成るインディアンスの点数が有りますので、
少し他の審査員の皆さんより、全てが低くなってしまいました、95点にすると、インディアンスと6点も差が有るのかと成りますので、ただ、もう少し爆発的な部分が有れば95点も有ったし、決勝の他の審査員の札も変わっていたかも、間違いなく上手くなってるね、2年前の初登場の時のお客さんの、誰?これって?、反応が懐かしい。

おいでやすこが!
いや~ここも面白かった!僕が唯一声を出して笑ってしまいました!歌ネタ、皆さんが聴き憶えの有る知ってる歌の途中でおかしくなる、で、皆さんがあれ?あれ?~と思ったときに、おいでやすが、皆さんの代弁者と成って、大声で突っ込む、見ている方は流れが良いと感じるし、ただ何でそんなに大きな声で突っ込むの?って皆さんも思ったでしょう、まぁあれは彼のピン芸のキャラでそう成ったんですが、ピンの時はそれ程笑えなかったんですが、漫才で誰かが其所に居ると変わるんですね、何で大声で突っ込むと面白いか?ちょっと僕にも分かりませんが、又分析します、おいでやす君の切れキャラがハマった漫才でした。

マジカルラブリー!
設定は高級フレンチに行く!之は緊張!それを言葉では無しに
動きとゼスチャーで、緩和?笑わす、今までとは違った形の漫才ですね、説明突っ込み?の村上君は良い声してるし、上手いです!
あの時、僕は審査員の一番端で、アクリル板が何枚か重なってて、野田君はセンターマイクから離れるので少し声が聞きづらいかったのは有るのですが、お客さんにはウケているし、非常に難しい審査でした!上沼さん松本君は舞台に近いのでハッキリ聞こえて分かったんでしょう、(月曜日、28日に漫才番組で1週間振りにマジカルラブリーと会って、88点でゴメンなあ~、ちょっと聞き辛かってん、『他でも、それ言われました』って、
優勝お目出度う🎉歴代のチャンピオンのバトンを受け継いで、どんどん大きく成って下さい、そして三冠も狙って下さい!

☆ちょっと横道ですが、僕らの時代の漫才は、演じる場所が劇場、営業、テレビ、そしてラジオ、が有りましたラジオでは手品、アクロバット、ジャグラーさんは勿論出番が有りません、
割とラジオで漫才をする機会も多かったので、漫才のネタを作る時も、ラジオ放送でも分かるネタを作る作業が要りました、

ラジオで演じるときも相方が肩を叩いたら、肩を叩くな!とか頭を叩くな!とか言葉を足して演じました、今は時代がラジオ主流と違うので、視覚重視の漫才、キャラ漫才、喋り漫才、そしてコントと笑いの形が多様化してきたんでしょうね、多様化!良いと思います。戻りま~す。

オズワルド!
いや~ここも、東京ホテイソンと同じで、少し難しく感じました!
二人は勿論何回もネタ合わせをやって、二人は消化して分かってるんでしょうが、お客さんには少し届きにくかったかな、
間の取り方も上手い、喋りもテンポも独特感も有るので
非常に貴重な漫才だと思います!ただもう少し日常に有るものを題材にしたら良いのでは、と僕は思います!入り方、お世話に成っています、も一考有っても良いかも、多分大阪のおばちゃん達は、お世話した事無いけど~って突っ込んでると思います(笑)。

アキナ!
テレビ予想でもそうでしたが、僕も本命だと思っていました!準決勝などでは同じネタで凄いウケていたと聞きました!息も間も流れも実力者で流石に上手いと思った、彼女が楽屋に来る設定も、悪くは無いと思いました!ただ、途中ちょっと思ったんですが、あの会場のお客さんは、勿論漫才が好きで来てはるわけで、ひょっとしたら配信などで何回か、このネタを見ているのかもって、演じてたアキナも、あれっあれっみんな、これ知ってるの?アカンアカンって成っていたそんな空気の中での漫才でした、上手さって所で点数を付けましたが、89点はつけ過ぎました(笑)ゴメンなあ。

今日・29日アキナに会ったので、少し話をしました、
『今回は僕らが最下位だと思います』って、なかなか男らしい潔い言葉を聞きました。


錦鯉!
いい歳のオッチャンがはしゃぎ続けると、面白く成って行きますね、レーズンパンは見た目で損してる!あのフレーズ・落ちを、もう2~3回入れても良かったと思います!と言うことは、短い時間ですので、もう少しテンポアップが必要だったのでしょうか、それと、いつも思っていましたが、長谷川君が登場した時『こんにちはわ~』って入り方、あの時間では『こんばんわ~』にして欲しいかったです、それと歯が少ないので喋り難い! 優勝したら入れるって、ギャグには成ってましたが、先ず歯は出来る事でしたら、借金しても入れてから優勝を目指す方が良いと思います、滑舌が悪いキャラも有るでしょうが、それより歯が本当にちょっと心配に成りました。
☆ここで漫才適齢期の話を、出しましたが、それは又その内書きたいと思っています、華丸大吉話題にしていましたね。

ウエストランド!
僕は、好きですね、井口君の緊張は半端ないように見えたましたね、井口君の事は余り知らないのですが、人が良いと勝手に判断しました(笑) しっかり喋ってて後半に盛り上がって行く形も良い、ただ少し弾け無かったのは出番順がラストと言うのが影響したかも、井口君の悪口漫才と言うより!井口君の愚痴漫才ですね、今回は自虐ネタでしたが、世間の愚痴ならいっぱいネタが有りそうだし、昔の人生幸朗師匠の様な、ぼやきも面白いのでは、勿論普通のネタでも勝負出来ると思いますよ、突っ込みの(ボケとされてますが)河本君も上手いし、ただもう少し俺も目立つぞ!くらいのパンチの効いた突っ込みもボケでも良いと思います。 (二人ともコロナの陽性に成ったそうですが、お大事にして下さい!)


と言う事で個人的感想です、本当は文字にするより、喋って伝える方が伝わり易いのですが…以上に成ります。