昨日の産経新聞の記事です!以下は産経新聞さんが少しだけ編集された後のきじです、編集前の記事はアップは要りますか?…


――オール巨人さんは吉本新喜劇の故岡八郎(のちの八朗)さんとの師弟関係を経験し、後輩芸人に厳しいことでも知られる。今回の問題をどうみる

「詳細が分からないので軽々しく言えないが、体罰は基本的にはNGだろう。僕は高校時代に柔道をやっている時に、先生にではなく先輩の度を超した怒り方で、同じような経験を受けたことがある。それで怒られた側が反省できるのか。多感な高校時代だけに反発したり落ち込んだり、それこそ今回のように命を落としてしまうという悲しい事態を生むことになったりする」

――では、師匠として、教える側としては?

「今までの師弟関係というのはもっと厳しく、体罰があっても弟子は文句を言えない。僕は今まで弟子を30
人近く取ったが、まあ『ええ加減にせえ』と軽く頭を張ることがあっても、本当に殴ったのは一人だけで、それは相方(オール阪神さん)の財布から金を抜き取っていた青年。もちろんクビにしましたが、でも数カ月後、懲りずに『弟子にしてください』と楽屋に来た。どう言えばいいのか全く反省をしていないということで、つまり、体罰がいい影響を及ぼすことはなく、言葉でちゃんと言った方が良かったとつくづく思った。僕が後輩に厳しいと言われているのはあくまで礼儀作法だけで、他のお弟子さんにも叱ることがある…これは本当はよくないことだけど」

――そのように、叱る人が少なくなった。叱れない親が増えたからこそ、教諭や顧問に狢緻鬮瓩魑瓩瓩訛μ未呂覆い

「全国区のスポーツ専門校になると、親も多少は黙認することがないとは言いきれない。本来、親が子どもの部活動に口出しすべきとは思わないが、親も学校がどんな指導をしているか、先生方がどんな人間かを知るべきだろう。入学後も子どもとの会話を通じて『そんな監督さんはダメだな~』とか、もっと親子の会話が必要だろう。実は、僕の長男は中高一貫の学校に通っていたが、中学の時に先生から殴られたことがあり、その後、高校からは他の学校に転校させた経緯がある。今だったら大変な大騒ぎになったかもしれない」

――師弟の場合、その師匠が好きだから弟子につく。部活では、その分野が好きだから入る。先生が好きというのは稀だろうが…

「師匠はまず、弟子を育てようとする。顧問も指導者だから、本当は育てないといけないが、やっぱりまず勝とうとする、優秀な成績を上げようとする。昔の芸能界には鉄拳制裁の師匠もいたが、今はまずない。暴力的にしなくても、いい子は出てくる。すばらしい子は残っていく」

――一方で、岡さんとの関係を記した著書『師弟』に、巨人さんは犹嫋△傍せ?舛茲過ごしてもらうため、常に先回りした瓩箸いΕ┘團宗璽匹ある

「例えば、監督に『何でグラウンド10周走っておかんねん!』と言われたら、『いえ、もう15
周走りました』と言える選手でありたい。そうすると、指導者も怒りたい時に『あいつは頑張っているから』と怒れなくなる。僕は弟子修業中に師匠の車で事故を起こした事があり、本来殴られてクビだったところを、師匠は僕の言い分を信じておとがめなしだった。日ごろの僕を見て下さっていたからだと思う」

――手を出さずに指導するには

「指導者も普段から爐靴磴戮蠅領廊瓩鮨箸砲弔韻進?いい。実技重視の監督さんには難しいが、怒る時も生徒が納得できる言葉力を持ってほしいと思う」



〈おーるきょじん〉昭和26年、大阪府生まれ。中学時代は陸上部、大阪商業高(現在の大商学園高)では柔道部を経験。卒業後、実家の鶏卵卸業を手伝いながら、素人参加の演芸オーディション番組などで注目される。49年に岡八郎さんに入門。翌年に「オール阪神・巨人」を結成。正統派しゃべくり漫才コンビとして、上方漫才大賞を3回(57、58、60年)、60年には上方お笑い大賞を受賞。テレビ番組の企画を通じて弟子となった中に、元猿岩石の有吉弘行さんらがいる。長男の仁寛(きみひろ)さんはプロゴルファー。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。