こんばんは^ ^💕

イタコがすっかりお久しぶり過ぎて、
どこにいってしまったんだか^_^;
久しぶりに、ちょっとスネてるイタコを呼び戻して続きを書いてみますねー

オリジナル曲もさらに書き溜まってきたし、
だれかCDに録ってくれる人いないかなぁ。。。
と思ってたところ、
亀山さんという方を紹介してもらったイタコ。
でも、思いがけずいただいたお電話に、
アワテモノが慌てまくって失礼なことしちゃって、
もうダメだ!!💦
と、泣きたい気持ちのイタコ。
とにかく、そのお電話で、
亀山さんに私たちの音楽を知っていただくために音源を送る約束をしたのでした。

きっともうダメだ、
と、悲壮な覚悟でお送りした後、
いただいた電話で、受話器から聞こえた思いがけないお言葉。
「録りましょう。
2曲目なんてスパニッシュですよねー。」

という、前回のお話でした。
あまりの思いがけない言葉に、
受話器を持ちながら、ヘナヘナ。。。
うれしいのと、意外過ぎるのとで、
ワケがわかりませんでした^_^;
スパニッシュって???
2曲目というのは、「風の草原」という曲で、
もちろん私の作曲した曲。
二部構成で、
前半は、吹きすさぶ荒野でひとり立ち向かうような、
トレモロのピアノに、叫ぶようなフルートの自由な旋律。
後半は、早い情熱的な三拍子のラテンぽい熱い曲です。
でも、スペインなんて、行ったこともないし、
意識したこともないけどー???
って、自分の音楽の中に、
そんな外国の空気を感じてもらえるなんて、
ものすごーく意外でした。
でも、
「録りましょう。」
と、きっぱりと言ってくださった。

今ではずーっとおつきあいしてくださっているので、少しは亀山さんの言い方がわかってきましたが、
亀山さんは、ご自分で思ったことを、
思ったままのサイズでしか言葉にされません。
そして、人前で他人の批判は絶対しないのですが、
ご自身で良いと思わない音楽のことは、
絶対に口が裂けても、わずかでも、かすかでも、
良い、と言わない方です。
大げさな表現をしたり、ウソはもちろん、
媚びも、ご挨拶代わりの褒め言葉も、
とにかく、口にされることはありません。
その代わり、良いと思われていることは、
ちゃんと褒めてくださいます。
なので、亀山さんが、
良い、
とおっしゃったら、
それはほんとうに良いと心から思っていらっしゃるのです。

でもこの頃は、なにしろお会いしたこともないし、
ニガテの電話だけでしかお話したことないし、
それに、イタコは筋金入りの人見知り。
初めての人はコワイのです💦
そし、一度会いましょうとなって、
たしか初めてお会いしたのは、所沢のファミレスだったと思います。
その時のことは、緊張し過ぎて、
亀山さんはタバコを吸われるんだ、
と思ったことしか憶えていませんー💦

でも、とにかく録っていただけることは決まって、
季節の良い時に録りましょう、とのこと。
なんで「季節が良い時」がいいのかってことも、
深い理由があるのですが、
この頃のイタコにはわかるはずもありません。
それは、空調を使わなくてもいい温度で、
ベストなコンディションで演奏できる時期、
ということなんです。
なぜ空調を使わないのか。
空調の音です。
ふだん、生活しているのには、
空調の音なんて、ほとんど気にしませんよね?
が、亀山さんは、
空調の、サーっという音が入るのを避けるために、
録音の時は空調を切るんです。
そして、温度が足りない場合には、
演奏しやすい温度にするために、
ライトを照明としてではなく、
温度を上げる暖房として使うのです。
そんなことまでやるのー?!
って感じですよね。
やるんです。
亀山さんは。
フルートは特に温度の影響を受けやすい楽器です。
それを、最大限、考えられる限りの良いコンディションにしてくださる中で演奏できるように、
全力で力を尽くしてくださるんです。
それは例えれば、親鳥が雨に打たれても羽根の中でヒナを護るように。

亀山さんのスケールの大きい愛情がそんなことにも及んでいるなんて、
初めて出会った頃のイタコには想像もつきませんでした。
でも、とにかく、録ってくださるって言っていただけた。
がんばってついて行くだけだ!
と、思わず、
ごっくん、するほどの緊張で覚悟を決めました。

録音の時期は、
その話をしていた時点から、およそ半年後くらいになる、
秋がいいですね、
とのこと。
それまでに、8時間ぶっ通しで吹けるようにしておいてください。
と、穏やかな口調で言われた亀山さん。
イタコは、心の底からおののきました。
笛は体力をとても使う楽器なので、
ピアノや弦楽器のように長時間は吹けません。
練習するのでさえ、たぶん6〜7時間でしょう。
実際、ふだん私が練習するとしても、最大でそのくらいまでです。
それを、録音できるレベル、
すなわち、本番を8時間、ぶっ通しでできるように、
って!!
はい、
とは言ったものの、
心の中では、
ひーえー!!!
でした。

その前までに、
できたら実際の音を聴いてみたいですねー
近い時期に本番、ないですか?
とおっしゃる亀山さん。
ちょうど数ヶ月後だったと思いますが、
桐生市の鉾座のコンサートを予定していることを話すと、
「いいですね!
その時に行きます。
できたら試しにちょっと録ってみてもいいですか。」

はい。。。
怒涛の展開に、なにがなんだかのイタコが、
亀山さんに実際に現場でお会いすることになったのは、
2002年の5月。
第2回目の鉾座でのコンサートのリハでした。

その時の衝撃はいまでも忘れません。

続くー
梨花


ぴーのしっぽの先は、
なーんでこんなに丸いのかしらー😸💕