怪~ayakashi~「化猫」大詰め | オーパーツー
2006-03-31 03:44:02

怪~ayakashi~「化猫」大詰め

テーマ:アニメ

O.A.から1週間以上経ってますががんばって記事書いてみました。

まず一言言うならば、実際にアニメを見てほしい。



物の怪を斬るには物の怪の形・理(ことわり)・真(まこと)を見極めねばならない。

ご隠居が、かつて屋敷で起きた出来事を語りだした。


ご隠居が若かりし日

出来心からか、他家の花嫁をさらった。その女がたまきであった。

しかしそれはあくまで出来心、たまきが悲鳴をあげれば、すぐに帰してやるつもりだった。

だが・・・

抗う様子もなかったらしい。

今さら帰すこともできず、

娘を丁重に扱うことしかできなかった。

猫は、この時娘に送ったものだった。


そんなある日、娘は突如にしてその若い命を落としてしまう。


そして彼女の想いが、猫に乗り移り、化猫になった。

この家から出て行く花嫁を妬み、化猫は人を襲っているのだという。



だが、

「お前が言うのか!お前が!!!」


「私は言われてやっただけ!私は悪くないわ!!!悪くないのよぉぉぉ!!!!!」


さと(↑)が意味深な発言をする頃


結界は今にも破られようとしていた。


「何が足りない!?」

退魔の剣はいまだに発動しない。

足りないものは理か、真か。


「いつもそんな目で私を馬鹿にしてぇぇぇ!!!!

お前もどうせ地獄に落ちるのさぁぁ!!!!!」


錯乱したさとが加世の首をつかむ。


「加世殿!今行く!!!」

という小田島の首を締め上げるご隠居様。

「お前はワシを守るのじゃ」

なんつージジイだ。。。


「人の理と、物の怪の理は違うのか。。。」


ますます強力になる物の怪の圧力に折れそうになる薬売りの男。


「頼む!頼む!頼む!頼むーーー!!!

何とかしてくれぇぇ!!!!!」


一番ピンチなのは加世ですが、小田島の悲痛な叫びがこだまする。


その時、いままでぴくりともしなかった退魔の剣が反応を見せる。

「小田島様の頼みとあっちゃぁ、」

「仕方あるまい!」


ついに立ち上がる薬売りの男。

自らの周囲に結界を張り、退魔の剣を発動させようとする。


「真と!理によって!

剣を!解き放つ!!!」


しかし


「何っ!?」


沈黙する退魔の剣。


そしてついに物の怪に進入をゆるしてしまう。

その矛先は薬売りの男に向かう。


物の怪は大口を開けている退魔の剣ごと薬売りの男を吹き飛ばした。


その時だった











「これは・・・

お前が見せたのか・・・?」


男の脳裏に流れ込んできた映像の断片。

一体なんだったのか。


吹き飛ばされた勢いそのまま、男は物の怪の海(?)にドボン


その間に、画面上からはわかりにくいかとは思いますが、

3人殺されてしまった。

生き残ったのは結界の中にいたご隠居・小田島・加世の3人。




化猫の、記憶。




帰して?帰してだと?

私に指図とは、口の利き方を教えてやる

この恩知らずが!

わかったな!わかったな!わかったな!


「これ・・・は

過去・・・の・・・」


次々と流入してくる物の怪の記憶。

それはご隠居が語っていたものとは似て非なるもの、いや、全く別のものだった。



「最後まで、拝ませていただく!!!」


今、全てが明らかになる時が来た。







猫はたまきのために買い与えられたものではなく、この隠し部屋に勝手に棲みついた猫であったのだ。


そしてその当時、たまきに食事を与える係をしていたのがさとであった。


この狭く辛い監禁生活の中で、猫との出会いは、彼女にかすかではあるが生きがいを与えることになる。

たまきはこの猫に自分を食事を与えて育て始めた。



「もっとお食べ」


いつかあなたは

外へ


お前は・・・


「ねこ・・・ねこ・・・」


強くなって

大きくなって


「よしよし、好きなだけお食べ」


「よしよし、いい子いい子・・・」


自由になるの・・・

あなただけは


「父上が最近、あんたを持て余している。」


そういって近づいてきたのは息子の伊國である。

興味本位で近づいてきた伊國に抗う気力はもはやたまきには残っていなかった。


だが、この関係がご隠居の知るとこになるのにそう時間はかからなかった。


一方的に体罰を受けるたまきに・・・


抵抗する力などとうにあるはずもなく

精気を失った瞳の奥で想うことは・・・


ネコ・・・ネコ・・・

お前は・・・


その時

まるで立ちはだかるように、たまきを守るように、

猫がご隠居をひっかき、威嚇する。


お・逃・・げ・・・



「お前は外の世界へ・・・

ネコ・・・ネコ・・・

お逃げ・・・

かわいいかわいい・・・

ねこねこ・・・

一人でやっていくんだよ・・・・・・


さようなら



たまきは、逃げてゆく猫を気にかけながら

事切れた。




「後のことはこの笹岡めに、おまかせくだされ」


たまきの死体を井戸に投げ捨てて処理したのが笹岡だったのだ。








これが全て。

これが真。

これが理。


この家と、ある娘と、一匹の猫の狂気に満ちた悲しい過去の出来事。



お前を為したのは


人ではあるが


人の世にある物の怪は


斬らねばならぬ


たとえ人の欲と業が生み出した物の怪ではあっても、物の怪は人の世にあってはならない存在なのだ。

本当の真と理を見極めた今、ついに剣が解き放たれる!!!


薬売りの男は姿を変えて剣を手にし、化猫と戦いを繰り広げた。


化猫の攻撃を人間離れした立ち回りで受け止める男。そして。。。


「お前の動きは十分見せてもらった。もう効かぬ。」

「この地この縁に囚われるな。

清め放つ。

許せ!!!!!


男は退魔の剣で物の怪を薙ぎ払う


「滅!!!!!」



爆発し、化猫は紙吹雪となって散る。


美しく舞う紙吹雪の中で一匹の猫の亡骸だけが横たわっていた。

これが化猫の、正体。



猫の亡骸は、たまきが葬られた井戸の側に埋められました。

なーむー


全てが終わり、薬売りの男は屋敷をあとにする。

その時

薬売りの男が耳にしたのは、

楽しそうな女性の声と子猫の鳴き声。



「フッ・・・

にゃあ。」



時は昔

季節は夏

ヒグラシが鳴く夕刻の事だった





おしまい。


描写が複雑だったからレビュー難しかったね。

管理人の表現力不足も否めませんが。。。

たまきは正しくはタマキみたいですが面倒なのでもう直さない(ぇー

でわ。