診察が終わって、早速明日脳波と心電図を取ることになった。
検査は眠っている状態でないとできないので、眠くなる薬を飲ませると説明があった。そして、できるだけすんなり寝るように寝不足の状態で来てくださいと…。
うわ~。ちゃんと検査できるかな?
不安に思いつつも、明日に向けて夜更かしさせて、朝はいつもより早めに起こすことにした。
そして、検査当日の朝、眠そうな娘を車に乗せて病院に向かう。
さすがに仕事を連続で休むわけにいかない。
旦那には仕事に行ってもらった。
私は、発作後に職場に事情を話し、とりあえず有休を使うけど、有休足りなくなったら秘密に処理しておくから!と社長に言われた。
他の上司もたくさん気を使ってくれて、話を聞いてくれた。
お子さんのママはあなたしかいないんだから!
大丈夫‼︎こっちは任せて!
と言ってもらえた。
泣いた。
こんなに暖かい人たちと一緒に働けて幸せだと思った。
私、臨時なのに…。
ありがとうございます‼︎と泣きながら感謝した。
そんな経緯からとにかくひと段落するまでは仕事を休めることになった。
自宅から病院は車で20分。
川沿いの道を走る。
まさかこんなことになるなんて、去年はこれっぽっちも思わなかったなぁ。
そんなことを考えていると、娘がうつらうつら…
こりゃいかん‼︎
娘~‼︎寝るな~!寝たら死ぬぞ~( ̄◇ ̄;)
車の中で叫びながら大音量で歌ったり、12月の寒い中、窓全開で車を飛ばした。
なんとか無事に病院に着き、早速ねむり薬をもらう。黄色のジュースみたいだ。
娘はジュース?と嬉しそうに尋ねてくる。
すまん!娘よ。
美味しいよ~。なんて嘘をつきながら騙し騙し飲ませる。
これヤダ~!と嫌がるが、時間をあけて少しずつ飲ませる。
その後は抱っこしながら、ユラユラしり、病院の中を散歩したりして、どうにか眠らせるように必死だった。
薬を飲み始めてから1時間位すると、ようやく娘な寝息を立てた。
チャンス!とばかりに検査室に運ぶ。
脳波と心電図は一緒に検査できる、とのことで薄暗い検査部屋のベッドに娘を寝かせる。
小さな体はあっと言う間にたくさんの機械に繋がれた。
頭には脳波を測定するために接着剤みたいなゼリーをそこら中つけられ、頭はベトベトだった。
お母さんは廊下で待ちますか?と言われたが、娘と少しでも側にいたかった。
薄暗い部屋の片隅で用意された椅子に座る。
そして、いよいよ検査が始まる。
娘の顔の前にはデスク用のライトみたいなものがセットされている。
そのライトが色々な速度で点滅する、
そんな検査だった。
昔、アニメ番組の光の点滅で全国の子どもがてんかんを起こしてニュースになったなぁ…。
そんなことをぼんやり考えながら検査の様子を見ていた。