この日は旦那が仕事を早退して一緒に診察に臨んだ。
予約の時間が過ぎてもなかなか呼ばれない。
娘はだんだん退屈して、まだ〜?と不満そうな様子だった。
予約の時間から1時間半を過ぎてようやく呼ばれた。
診察室に入ると、先生が最近の体調のことなどを簡単に聞いてきた。
娘は恥ずかしそうにニコニコしている。
すると先生が一枚のプリントを机の上に置いて言った。
検査の結果、ターナー症候群であることがわかりました。
……。
……。
先生が説明するのを聞こうとしたけど、不思議なほど頭に入って来ない。
え?ターナー!?
嘘でしょ?
でも、机の上のプリントにはターナー症候群とはっきり書いてあった。
何とか説明を聞かなきゃと思い、必死に心を立て直す。
告知されて、娘の前で泣いちゃったらどうしよう。
そんなことを考えていたけど、頭を殴られたみたいでフワフワしていて涙は出てこなかった。