目の前にその人はいる。

頭を下げて45度に傾け、手パーを組んで、目を閉じて

眠っているようだ。

まだ大丈夫。でも…顔を
上げたら気が付くだろう。目の前に私はいるんだから。

でも、私の方が困る。

「こんにちは(笑)お久しぶりですね(笑)」
そーぅ、その人とは前に会ったことがある。
さらに話したことがある。
共通の何かを持っている。

えー、何だったかな?
誰だったかな?





えー、覚えてない^ロ^;

冷や汗かいても…






…何をしてもダメだぁ。

息子関係の人だと保育園の先生、学校の先生、塾講師…違う

習い事の時の指導者


違う…あー、着いちゃう。降りる前に思い出して





思い出せない。
起きちゃう。
思い出せない。
起きちゃう。
着いちゃう。



起きちゃった。
着いちゃった。
組んで手は上げ伸ばししている。
降りなきゃ。
顔を上げた。





違う…私の知らない人だ
相手も思っているだろう
「何か~?」




だってそっくりだったんです。
この角度から見るあなた
指の太さ
座った時の足の向き、開き方




言い訳も考えて、
誰かも思い返さず



出かけて、その人と会ってまる2日経つ前に、今
思い出した。



7年前に、部署は違うが、 還暦をとうに過ぎたって
休み時間は笑ってた
更に仕事に中途半端を嫌う


「あなたですね(笑)
お久しぶりですね(笑)
お元気ですか?今もあそこお勤めですか?(笑)
どうして千葉まで…?(笑)」



たぶん
時間も忘れてあの人に質問ばかりして別れちゃうかもしれない。



その人は、あの人だと思うから。