人間の心とその作用について深く考えることになったのはやはり治療家だからだと思います。
でも物を売るにしても何にしてもやはり気持ちによって大きな違いがでますよね。
同じツボでも効果が全く違う。
ということが起こりえる訳です。
逆に考えるとどこのツボでも効果を出せる。
とも考えられる訳です。
例えば何々式という方法論があるとします。
その方法論をしっかり学ぶとその方法論の思考をするようになります。
これこれの病症にはこのツボという特定を殆どの流派が行っています。
これを行うと意識が明確になる訳です。
そういう人が何々の原因はここを治療すれば治る!!
なんてことを言い出すわけです。
でも実際に治るんです。
この流派では何々という理論があって効果がでるんだ!!
という疑う心がなくなり効果を出せたりします。
みんながそう思っているんだ!!
目に見えない連帯感です。
でもその心が少しでも揺らいだ時、同じ効果を出せなくなるんです。
同じツボに鍼を打っても同じ効果を出せなくなる。
常識的には考えにくい現象ですが事実です。
だから習いたては、はじめての人でも効果がでたりします。
ビックリする程効くんですよ。
でもそれは長続きしない。
ここからが鍼灸治療の修行?
の始まりです。(笑)
だから、疑う心を捨てる練習をしなくてはなりません。
雑念なしにただ身体の反応をみる。
疑うことも疑わないことも捨てる。
ただその意識に集中します。
そうすると、どこのツボであっても同じように効果を出せるようになるのです。
だから何々流という流派にこだわる必要はありません。
何々流と何々流を組み合わせて自分流を作っても構いません。
自由です。
でも、その効果があるのは揺るぎないイメージを持った時だけです。
これを理解した時に持続的に効果を出せるのです。
だから勉強しただけでは効果は出せません。
つづく