圧倒的夏派の自分的には毎年、「これに行かないと健康的に夏を終われない」という祭りがある。


その名も、橋の下世界音楽祭。




橋の下世界音楽祭


紆余曲折ありながらもDIY精神を貫き通して早10年。愛知県豊田市が誇る奇祭。

これの名前を「橋の下大盆踊り」として、今年も豊田大橋の真下に幻の大江戸が現れ、ぼくらを待ってくれていた。

(開催声明や、概要についてはURLを見てね。)




ぼくは自分の「晴れ女属性」への信頼が厚いので、予定がある日の天気予報を一切見ない(気にならない)のだけれど、ぼくが参加した金曜日と日曜日は出発から帰宅までしっかり快晴、不参加だった土曜日は大雨と雷雨に見舞われたらしく、さらに信憑性が増したのでした。(それでもまた翌日、祭りが無事開催できたのは関係者や参加者たちのお陰です。ありがとう。)


「世界音楽祭」と名を打つに相応しいのはもちろんで、アジアを中心としてたくさんの音楽を堪能できるこのお祭り。

しかし他の野外フェスと違うところは、この細部までしっかり作り込まれた世界観である。


























人と人が協力し合い、お天道さん含む自然に感謝を忘れず、大きな幻の江戸の街を作り上げ、客同士は迷惑を許し、酒を飲み、メシを食べ、お気持ち投げ銭で「どうか来年も」と願いながら支援をし、違反はしっかり取り締まり、この3日間を無事駆け抜けたら、ゴミひとつ残さず撤収して真っさらな更地に戻す。



いつも何かを誰かのせいや政治のせいにして、かといって自分はろくに動かず生きている人が多すぎる世の中で、それと同じ世界線で、この祭りは開催されている。この江戸は数日間、そこに在る。

ぼくにとってこれは自信で、希望で、理想。

橋の下をまだ知らない人にお勧めしようとすると、うまく言葉にできず涙が出そうになる。




今回は8月の下旬だったけれど、9月にあっても、この先もしも10月、いや、12月に開催されるとなっても、ぼくの夏は「橋の下」が無ければ終われないのだ。



この手作りの祭りは、絶対にこの世で続けていかなければならない。

そのために、自分は何ができるのか。子どもに何を教えられるのか。少しずつ日々考えて、少しずつ行動し続けなければいけない。




 

 

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