NY原油は80ドルの節目を巡る攻防になっている。

 

中東の地政学リスクを手掛りとした売買が一巡した後の調整売りをこなし、改めて地合を引き締めているようだ。今週末から米国ではドライブシーズンが本格化するが、需要拡大期待の織り込みが優勢になっているものと思われる。

 

OPECプラスの自主減産が7月以降も継続されるのか不透明感があるものの、季節的な需給引き締まりを前提に買いポジションを構築していく局面になるだろう。加えて、中国経済に対する信頼感強化、米利下げ観測もポジティブ材料といえる。

 

まずは80ドル台へのレンジ切り上げを打診する見通しを前提に、地政学リスク緩和を受けての75~80ドルのレンジは買い方針で臨みたい。