NY銀先物相場は2020年以降の最高値圏である30ドルの節目に到達した。

金相場が過去最高値を更新する中でも値動きの鈍さが目立っていたが、漸く投機マネーの流入が本格化している。11年には50ドル水準も経験した相場であり、金相場と比べるとまだ十分に値ごろ感のある価格水準と評価できる。

 

米利下げ期待の再燃もあって金相場が改めて過去最高値更新を窺う展開になる中、銀相場も30ドル突破後は過去10年以降にわたって未経験の価格ゾーンに突入し、急伸する可能性がある。需給面では引き続き太陽光パネル向け需要が堅調であり、ファンダメンタルズからも上昇トレンドは支持されている。