NY原油は70ドル台中盤から後半で底固く推移している。

中東情勢緊迫化の継続が支援材料。

 

イスラエルとハマスの戦闘長期化に伴う緊張状態は中東地域全体に波及しつつある。

紅海ではフーシ派が船舶に対する攻撃を激化させている一方、ヨルダンなどでも武装勢力の活動が活発化し、米軍基地も攻撃を受けている。

 

現時点では原油供給障害は発生していないが、地政学リスクと流通障害のプレミアムが特に欧州産原油に数ドル単位で加算されている。

 

景気減速による根強い需要不安がるものの、中東情勢が落ち着きを見せるまでは、短期上振れリスクへの警戒が求められよう。