NY金先物相場は2000ドル台中盤で底堅く推移している。
米インフレ環境が徐々に正常化に向かう中、FRBが来年、少なくとも年3回の利下げが見込まれていることも織り込み済みと云える。
米金利低下・ドル安圧力が維持されると、最近の堅調地合いを来年に引き継ぐことになり、加えて、ウクライナとパレスチナの戦争は越年しそうな状況にある。
紅海では治安悪化で船舶の航行が阻害されていることから、スエズ運河を回避する動きが広がっている。
物流の問題が世界経済における新たなリスクになりつつあると云えるだろう。
2000ドル台が通常の価格水準として受け入れられる中、2100ドル台を視野に捉えて展開するものと思われる。