NY原油は80ドル台前半で上値を抑えられている。
中東情勢は緊迫化しているが、原油供給には変化が見られないため、原油価格を押し上げていくような動きはみられない。
先行き不透明感は強いため、供給リスクのみでは買い進めない。
逆に地政学リスクが投資家のリスク選好性を後退させていることが原油相場を下押ししているようだ。
暫くは不規則な値動きが続こう。
一方で、需給の指標となる在庫は、原油相場が95ドルを突破していた当時と大きな変化は見られない。
サウジアラビアとロシアの供給調整が強力であり、需給のタイト感は強い。
相場環境が鎮静化に向かえば、改めて90ドル台での取引環境に移行することも十分考えられるところだろう。