垣谷美雨の本を読みました。
垣谷美雨さんで初めて読んだのは、きっしぃさんに教えてもらった、
「七十歳死亡法案、可決」。
それから、何冊か読んだけど、小説だけどリアルに直面する問題がテーマだ。
老後問題、少子化問題、結婚問題、離れて暮らす親の遺品整理問題。。。。
今回は老人の運転事故問題。
この本は2020年2月発行だけど、その当時も今も、
お年寄りによる交通事故、多いよね。
アクセルとブレーキの踏み間違いだ、とか、逆走だとか。
50代の主人公の両親は田舎暮らしで、高齢だけど車が無いと生活が出来ない。
バス便ももうすぐ廃止になる。
東京へ呼び寄せようと、練習のつもりでウィークリーマンションを借りて住んでもらっても、
都会の暮らしには慣れなくて、身体もグッと衰えてしまいそう。
じゃぁ、どうするか。
妻も自分も東京の会社員だし、息子は中高一貫の私立の高校生だし。
最後は垣谷さんらしく、上手く丸く収まるんだけどね。
皆が皆、そう上手くはいかないけれど、気持ちのいいラストだ。
高校生の息子が頼りになって、ミタ子は羨ましかったなぁ。
主人公も、お爺ちゃんも幸せ者だよ。