ずっと読んで見たかった本を読んでみました。
2020年に日テレで放送してたドラマ、「35歳の少女」。
不幸な交通事故で、25年間眠ったままだった主人公。
目覚めた時は35歳になってた。
心は10歳、身体は35歳、世の中も変わってしまった世界で
戸惑いながら生きていく主人公を演じるのは、柴咲コウさん。
そのドラマの中で出てくる本が、ミヒャエル・エンデの「モモ」。
主人公が大好きで読んでいた本だ。
児童書なんだけど、360ページもある、ずっしりと厚い本だ。
第一部から第三部まで、二十一章まであって、なかなか読みごたえがありました。
モモは何処から来たのかも、本当の年齢も分からない、都会から少し離れた地区の
廃墟となった円形劇場に住み着いた、浮浪児の女の子。
表紙の絵の様に、裸足で歩き、一度もクシを入れたことの無いような髪をして、
ブカブカの男物の上着を着ているいでたちをしています。
一言で言えば、表紙で言っているように
時間泥棒(灰色の男たち)から人間たちに盗まれた時間を、取り返してくれたモモの冒険物語。
この本が書かれたのは、1976年だから、もう45年以上前。
だけど、内容は全然古く無い。
タイムパフォーマンスとか、時短とかが良しとされる現代。
もしかして、灰色の男たちが暗躍しているのかも。
時間って、何だろう?
倍速で見たり読んだりしてタイパをして、楽しいんだろうか?
そう言う自分も、「時間が無い」「ひまがない」とバタバタしている。
「作者の短いあとがき」にも書いてある、
過去に起こったお話のように話したけど、将来起こるお話として話しても良かった
その通りだと思った。
この本の表紙も挿絵も、作者のミヒャエル・エンデ自身が書いてるんだそう。
絵も引き込まれる。
自分のバイブルになってる漫画はある?
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