いちごっちさんに紹介してもらった、有川浩の「植物図鑑」を読みました。

 

    

酔っぱらった吞み会帰り、自宅前の植え込みに、行き倒れていた同年代の男性を

さやかは「拾って」、同居生活が始まる。

 

その人はお金も持って無いのに、立派いなカメラを持っていて、

礼儀正しく料理も家事も上手な、「イツキ」という男。

 

家族でも恋人でも、友達ともちょっと違う、でも、心地よい二人の関係。

そこに、植物が沢山登場する。

 

雑草という名の草は有りません。と仰られたのは昭和天皇だとか。

 

ヘクソカズラから始まって、フキノトウ、つくし、タンポポ、スベリヒユ、

ヨモギ、ハゼラン等々

 

園芸品種としてお店に売っていない、いわゆる雑草が二人の仲を結び付けて行く。

 

雑草にも一つ一つ名前が有って、食べられるもの、美味しいものがあるんだね。

ヨモギはミタ子も摘んだことも有るし、食べた事もあるけど、草餅だった。

 

生茶で飲んでも美味しいなんて、知らなかった

 

ミタ子は「イタドリ」が食べてみたい。

赤紫のまだらが入ったちょっと不気味な色合いの、茎が真っ直ぐなんだって。

 

根元から頭まで一気に皮を剥くと、綺麗な黄緑色をしてて

甘酸っぱくリンゴのような果実っぽい爽やかな味がするんだって

 

高知の方には人気らしい。

 

でも、シュウ酸が多いからアク抜きをしっかりしないと料理には使えないんだそう。

 

二人の恋の行方も面白いけど、雑草取りを「狩り」と呼んで

お弁当持参で自転車で遠出して、晩御飯をあれこれ作る所も面白い

 

イツキ、素敵な人なんだなぁ、これが。

 

この本、表紙と裏表紙の裏に、登場する草の写真と名前が載ってるのも、

巻末に料理方法も載ってるのも面白かった。

 

最後までお付き合いくださりありがとうございます

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