エドガー・アラン・ポーの本を予約して、まだ順番が来ないので、

江戸川乱歩の本を図書館で借りました。

 

江戸川乱歩「屋根裏の散歩者」。

 

ミタ子が日本橋のOL時代、初めて読んだ江戸川乱歩の本で、

またもう一度読んでみたくなったので。

 

ミタ子が読んだのは文庫本で、こんなハードカバーでは無かったんだけど。

40年以上前の事ですけど

 

「屋根裏の散歩者」をはじめ、14篇が収録された短編集でした。

創作探偵小説集 第二巻と書かれています。

 

探偵小説と言っても、明智小五郎が解決するのは「屋根裏…」だけだし、

トリックを見破ったり、犯人を探し出すのが目的の小説じゃないと思うんだけどな。

 

江戸川乱歩の魅力はトリックよりも、その裏にある

人間の弱さや恐ろしさ、怪しく漂う不思議な感じ

 

一番面白かったのは、「人間椅子」。

普段見慣れない、聞きなれない旧仮名使いの文章が、また味わい深くて

ちょっと読みずらいけど、いい。

 

この本自体は平成5年11月発行だけど、初版は大正15年1月なんだって。

 

パソコンもテレビも無くて、映画だって活動写真だった頃、

当時の人々にとって、画期的な作家だったんだろうな。

 

最後までお付き合いくださりありがとうございます

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