図書館に予約してある本が、なかなか順番が来ないので、
何か面白い本はないかと、検索してみたの。
そこで見つけた、有川浩さんの「旅猫リポート」。
有川浩さんは、ずっと前に映画で「図書館戦争」を観に行ったけど、
本は初めて。
7みたいな鍵しっぽの雄の野良猫は、あるマンションの駐車場に停めてある、
銀色のワゴンがお気に入り。
生後一年経った頃、交通事故にあい、顔見知りだったサトルに助けてもらう。
それからサトルと野良猫あがりのナナとの生活が始まるんだけど
楽しく生活してた5年後、事情が出来て大事なナナを手放さなければならなくなる。
大事な大事な猫なので、信用出来てナナと相性が良くないといけない。
で、銀色のワゴンに乗って、旅が始まる。
pre-episodeから始まってLast-episodeまでで、
サトルの小学時代、中学時代、高校大学時代、育ててくれた叔母さん、
それぞれ大事な人が登場する。
ナナ目線で書かれている部分と、そのepisodeの人物目線で書かれている部分があるんだけど、
サトル目線の部分は無い。
でも、サトルの気持ちはナナを通じてよく分かる。
読み進める度に、ミタ子の涙腺はヤバくなった。
episode「ノリコ」に入ってからは、ミタ子の涙腺は崩壊だ。
涙と鼻水でびちゃびちゃだ。
サトルは幸せだったかしら? とノリコは心配するけど、
もちろん、サトルは幸せだった、絶対。
サトルだけじゃない、ナナはもっと幸せだったし、これから先も
まだまだ幸せだよ。
これ、おススメの一冊です。