71年、10歳の時に

母国のカナダでデビュー。

 

その少年離れした

圧倒的な歌唱力で

カナダ全土を席捲し、

主に「ルネ」という名義で

日本でも活躍した

René Simard

(ルネ・シマール)さんの、

日本で発売された

7枚のシングルと

4枚のアルバム(1枚はライヴ盤)

から厳選した、2枚組ベスト盤

(2012年6月発売)。

 

当時、始まって間もなかった

「東京音楽祭 世界大会」という、

海外からも

多くの歌い手さんが参加する

国際的な歌謡祭があったのですが、

74年の第3回大会のグランプリと、

フランク・シナトラ賞を

同時に受賞されたのが

当時13歳のルネさんでした。

 

このときの

グランプリ曲となった

「ミドリ色の屋根」を、

全編日本語の歌詞に置き換えて、

74年6月に日本でデビュー、

13歳から15歳までの約2年間、

日本で活動をされていました。

 

ご本人はもちろん、

母国語であるフランス語か英語で

活動をされたかったのだ

と思いますが、

つねに日本語の曲を与えられ、

バラエティ番組も含んだ

テレビ出演も多かったので、

十分な時間もとれず、

不自由も多かったことでしょう。

 

日本でもっともヒットしたのは

「ミドリ色の屋根」なのですが、

個人的には本国でのデビュー曲

「L'oiseau(鳥)」が、

なによりも素晴らしいと思います。

 

このベストアルバムに、

この曲の

ライヴアルバムからのヴァージョンが

収録されていますが、

変声期が始まりかけていたのか、

キーも下げられていて、

10歳当時の圧倒的な歌唱が

再現されていないのが残念です。

 

ルネさんは、

60歳を超えられた今も、

現在でも母国カナダのケベックで

高い人気を誇り、

コンスタントな活動や、

同じくケベック出身の

セリーヌ・ディオンさんと

たびたび共演されているなど、

幅広くご活躍中です。

 

 ↓「L'oiseau」です(当時10歳)。感動的です。

 

 ↓「ミドリ色の屋根」(前半がフランス語、後半が日本語)です。

 

↓2014年ごろのルネ・シマールさんです。