「ソロ名義でのデビュー曲

「君をのせて」(71年11月発売)から、

「灰とダイアモンド」(85年8月発売)まで、
ポリドール在籍時代のシングルの

A面曲を発売順にすべて収録した

44曲入り3枚組(86年6月発売)。

あらためて聴いてみても、

初期の、加瀬邦彦の作曲になる

「許されない愛」(72年3月発売)、

「死んでもいい」(72年9月発売)、

「危険なふたり」(73年4月発売)、
絶頂期ともいえる70年代後期の

大野克夫作曲の

「時の過ぎゆくままに」(75年8月発売)

「勝手にしやがれ」(77年5月発売)

「サムライ」(78年1月発売)、
自身の作曲による

「コバルトの季節の中で」(76年9月発売)

「ストリッパー」(81年9月発売)など、

いずれも記憶に残る名曲揃い。


以後、所属事務所やレコード会社の移籍、

活動範囲の拡大等で、

楽曲のリリースは、

無理のないように

ペースダウンしていくのだが、
もうひと花もふた花も

咲かせてほしいと思うファンは

多いと思う。(★★★★★)(2009.6.25記)

 

PYGとしての活動と並行して

はじめられたソロ活動は、

バックバンドを従えた形でした。

 

そのメンバーは、

実質、俳優活動の忙しくなった

萩原健一さんのいないPYGで、

当初はいのうえバンド、

のちに井上堯之バンドと名乗り、

ほぼ専属バンドとして活動していました。

 

再デビュー曲となった名バラード

「君をのせて」が発売されるや、
PYGでは発揮することができなかった

沢田研二の奥深い歌唱力に

あらためて評価が高まり、
また一方、井上堯之バンドも、

テレビドラマの主題歌をはじめ、

単独での活動もするようになっていきます。


ほぼ定期的に出されていたシングルは、

いずれもヒットチャートの上位にくいこみ、
70年代の邦楽ヒット曲を彩り、

長い期間にわたって、

つねにその中心にいました。

 

A面の曲だけを並べて

3枚組になるというのも、

驚異的ですよね。

 

いつのまにかジュリーさんも

70を超える年齢になられていますが、

タイガースの再結成という、

サプライズも含め、

まだまだ私たちに

夢と喜びを与えてくれることでしょう。