昭和40年代、

ハーフらしく

エキゾチックな

顔立ちとスタイルで、

モデル、タレントとして

の活動と並行して、

レコードのリリースを

積極的に続けていた

小山ルミによる、

4枚目のアルバム(73年10月発売)。


タイトルにあるとおり、

収録された全12曲は、

ジョージのソロ

MY SWEET LORD」を含み、
全てビートルズのカバー。

 

なによりもまず、

原曲を意識させない

大胆なアレンジを含む楽曲と、
千家和也による

自由な訳詞(作詞)が

何よりも印象に残る。


例えば、

ポールが知ったら驚きそうな、

ムード歌謡調の歌詞が斬新な

LET IT BE」や、
女性同士の、

禁断の恋の歌になってしまっている

MICHELLE
なんだかわけがわからない

COME TOGETHER」、

DAY TRIPPER」など、
歌詞カードからだけでは、

決してビートルズだと

思えないのがミソ。


同じモチーフの、

松岡計井子による

ビートルズ・カバーと並んで、

なんでもありだった

昭和40年代の貴重な記録。

(★★★)」(2008.12.15記)

 

まったく個人的な思い込みから、

触手の伸びないアルバムでしたが、

CD化されたのをきっかけに

興味がわいてきて、

発売から約35年後の、

2007年か2008年に購入、

通して聴いてみました。

 

歌詞の面白さによるところも

もちろん大きいですけれども、

いやいや、

けっこう楽しく聞けます。

 

ビートルズの日本語カバーは、

ある時期以降

オノ・ヨーコさんが

監修しているらしく、

原詩の意味を

逸脱したような訳詞では

発表できなくなっている

ようですので、

その意味でも貴重な1枚と

言えるのではないかと思います。

 

↓「PLEASE PLEASE ME」です。

歌詞が斬新ですね。

 

↓「MY SWEET LORD(神)」です。

「MY SWEET ROAD(道)」に

聞こえますね。