「ヤマハ主催の「イーストウエスト'76」

での高評価をうけ、

79年5月にデビューしたカシオペアが、
わずか半年のインターバルで出した、

渾身のセカンドアルバム(79年11月発売)。


当時のメンバーは野呂一生(G)、

桜井哲夫(B)、

佐々木 隆(dr)、

向谷 実(Key)。


アマチュア時代は、

なかなか目指す音楽の方向が

定まらなかったらしいが、
本作では早くも、

野呂一生による多彩な楽曲を、

各メンバーが寸分の狂いもない、
きめの細かい完璧な演奏で、

全8曲を華麗に彩っており、

グループの形ができ上がっている。


そして、

長きに渡って演奏されることになる、
「TAKE ME」「ASAYAKE」

「SAILING ALONE」などにおける、

残念ながらこのアルバムをもって

脱退することになってしまう、
初代ドラマー佐々木隆の、

スピードとテクニックに長けた

ドラムプレイも聞きどころ。


のち、メンバーを入れ替えながらも

進化を続け、

日本のフュージョンを

世界に広めたこのグループの、
出発地点における、

メンバーたちの熱き息吹が

あふれ出てきそうな名盤。(★★★★★)」(2008.1.21記)

 

曲目です。

 

A
1.TAKE ME
2.FLYING
3.DUNE
4.ASAYAKE
B
1.I LOVE NEW YORK
2.SAILING ALONE
3.ORION
4.MAGIC RAY
5.MIGHTY MOUSE

 

草創期のカシオペアにおいて、

アルバム2枚のみという短い在籍でしたが、

佐々木隆さんの、

スピード感があって正確無比なドラミングは、

いま聞いても衝撃的です。

 

「TAKE ME」「ASAYAKE」、

あるいは、ファーストアルバムに

収録されている

「MIDNIGHT RENDEZVOUS」などは、

在籍の長い後任ドラマーの

神保彰さんのヴァージョンで

耳慣れてはいますが

佐々木さんの叩いている

オリジナルヴァージョンも、

個人的には大好きです。