「62年から

82年まで放映された

「チャコちゃん」

「ケンちゃん」シリーズの

膨大な主題歌・挿入歌のなかから、
主に宮脇康之(宮脇健)の

主演作にちなんだ、
本人による歌唱も含む、

セレクション盤

(2006年9月発売)。


宮脇康之は、舌足らずな発音と

器用な演技力・表現力で

人気者になり、
チャコちゃん(四方晴美)

の弟役から

一気に主役の座につくと、
その後、

弟役だった岡浩也

(引退。現在は医師らしい)に

その座を譲るまで、

このシリーズの看板子役として

長く活躍した。


しかし

そのイメージからの脱却に苦しみ、

大人の役者としての

路線が定まらずに迷走、
子役は大成しないという

ジンクスが語られるとき、

大五郎こと西川和孝などとともに、

つねにその名を引き合いに出される、
なんとも不憫な俳優として、

つとに有名になってしまう。


それはさておき、

このアンソロジーの聞きどころは

なんといっても、

宮脇康之本人の歌唱による

「ケーキ屋~」以降の

いくつかの主題歌。


ただ残念なことに、

もっとも有名だと思われる

「ケーキ屋~」の主題歌が、
むろん、

その後の波乱万丈の人生な

ど知る由もなく、

ひたすら無邪気に熱唱している

テレビサイズのものではなく、
テンポを落とし、

キーを下げ落ち着いたもの

(レコードヴァージョン)に

なっている。


あのたどたどしい歌声に

再会したかったという人も

多いと思うのだが・・・ 

(★★★)」(2008.1.18記)

 

超人気者だった

「チャコちゃん」こと

四方晴美さんが、

シリーズを離れることになり、

弟役だった宮脇さんを中心に

シリーズは順調に

続いていきました。

 

20年あまり続いた

このシリーズの、

放映時期や

出演者についてのデータは

添付の解説に

詳しく書かれています。

 

本盤は

「ジャンケン ケンちゃん」

(69年4月~)、

「ケンちゃんトコちゃん」(70年3月~)、

「すし屋のケンちゃん」(71年3月~)、

「ケーキ屋ケンちゃん」(72年3月~)、
「おもちゃ屋ケンちゃん」

(73年3月~)、

「ケンにいちゃん」(74年3月~)、

「おそば屋ケンちゃん」(75年3月~)、

「フルーツケンちゃん」(76年3月~)

の8作品からの

16曲が収録されています。

 

当時は気がつきませんでしたが、

1シリーズ1年ずつの

放映だったんですね。

 

2代目のケンちゃんも、

その弟や妹もいましたが、

82年に、

約20年続いたこのシリーズは

打ち切りになって

しまったようです。

 

↓「ケーキ屋ケンちゃん」

テレビヴァージョンです。

レコードヴァージョンは、

おそらく回転速度を

落としているのでしょう。

だんぜんこのヴァージョンのほうが

いいと思います。