「80年代中盤から
90年代にかけて、
MYLÈNE FARMER
(ミレーヌ・ファルメール)
と並んで、
フランスを中心に、
欧米諸国で人気を博し、
「フランスの歌姫」
とも称されていた
実力派シンガーの、
90年5月にパリで行われた
コンサートを収録した、
初のライヴアルバム
2枚組(輸入盤。91年発売)。
この時点ではまだ
「MADEMOISELLE CHANTE…」
(88年11月発売)
「SCÈNE DE VIE」(90年4月発売)の
2枚のアルバムしか
出ていないのだが、
一躍彼女の名を
世界に知らしめる
大ヒット曲となった、
ドラマティックなラヴソング
「MON MEC À MOI」をはじめ、
「D' ALLEMAGNE」
「VÉNUS DES ABRIBUS」
「REGARDE LES RICHES」
などおなじみのナンバーや、
アカペラで披露された
スタンダードナンバー
「LILI MARLENE」
など20曲は、
アルバムで聞くよりも
はるかに情感が込められ、
客席の感動が、
こちらにも伝わってくるような
ベストパフォーマンスとなっている
(同タイトルで
DVDも発売されている)。
以後も、アルバムごとに
さまざまな表情を
見せてくれるとともに、
フランスでもっとも
観客を動員できる
といわれるほど定評のある
ライヴ活動はもちろん、
映画女優としても
コンスタントに活躍中。
(★★★★)」(2007.11.14記)
パトリシア・カースさんです。
ご存じない方のほうが
多いかもしれませんが、
それはそれは、
美しくて華やかで、
そのうえで歌唱力抜群の
シャントゥーズさんなのです。
87年のデビューとともに、
ファッションモデルのような
スタイリッシュな
外見とはうらはらの、
身体の奥底からしぼり出すような
パワフルなヴォーカルと、
ロックやソウルのリズムに
乗り難いといわれるフランス語を、
見事なほど流麗に捌く
その歌唱力に人気が沸騰しました。
日本でも
ちょっとしたブームとなり、
90年には、
初の来日公演もおこなわれました。
このころの代表曲は、
なんといっても
「MON MEC À MOI」でしょう。
日本のシャンソニエでも
いろいろな方が
日本語に訳して
歌われているようです。
あまり知られていない
と思いますが、
工藤夕貴さんが「硝子の舟」
というタイトルで、
この曲を、
半分くらいフランス語をまぜて
カヴァーして、
シングルで出されています。