本国イギリスでのリリースには、

われ関せずという姿勢で、
あくまで独自の編集盤を

出し続けていた

アメリカ・

キャピトルレコードによる

第10弾アルバム(66年6月発売)。


それまでの

アメリカ盤のアルバムに

収録されていなかった曲と、
次のアルバム

REVOLVER」からの

3曲を混ぜた11曲が

収録されているのだが、
RINGOの歌う曲が

2曲入っていることをはじめ

(オリジナルは必ず1曲になっている)、
例によっておそらく

本人たちの断りもなく

まとめられているかのような

選曲になっている。

 

さてこのジャケットだが、
ご覧の通り、

分解された赤ん坊の人形と

なにかの生肉を、

白衣を着たメンバーが

笑顔で抱えているという

なかなかショッキングなもの。


通称「ブッチャー・カバー」

と呼ばれたこのジャケットは、

発売直後に回収、
別のジャケットに

差し替えられることになり、
わずかに出回った

こちらの元のジャケット盤は、

幻の逸品として、世界各国で

いまでも高額で取引されているが、
ジャケット写真そのものは、

多くのブート盤などで

再現されているので

容易に入手できるようになっている。

(★★★★)」(2007.7.6記)

 

変更後のジャケットがこちらです。

通称トランク・カバーと言われています。

 

 

独自編集のアメリカ盤については、

何度か書いてきましたが、

初期の、オムニバス風の

アルバムはともかく

野心的な実験作にして、

アルバムコンセプトを

はじめて明確にして制作した

名盤「RUBBER SOUL」が、
同一ジャケット

(タイトルロゴの色違い)

であるにもかかわらず、
それまでのアルバムの

未収録曲を入れたうえで、

曲順もシャッフル、
おまけに曲数も減らされていました。

 

さらに次の「REVOLBER」でも、

同一ジャケットで曲順と曲数が

大きく違えられていましたが、

やはりあまりにも

ひどいのではないかと思います。

 

もう公式には発売されていませんので、

間違えることはないのが幸いですが。