「特定のグループや派閥に属することなく、
国内外を放浪しながら
ラブソングを奏でてきた
孤高のフォークシンガー
下田逸郎の20曲入ベスト盤
(99年5月発売)。
68年斎藤ノブとのユニットでデビュー、
70年にソロに転向以来、
今でもコンスタントに活躍中なのだが、
最も脚光を浴びたのが
70年代中盤、
「下田逸郎のらぶ・とりっぷ」という、
ラジオ番組のパーソナリティを
つとめていたころだと思う。
パーソナリティといっても、
男と女の愛をモチーフにした
10分程度のモノローグなのだが、
毎日放送していたこともあり、
番組のテーマ曲
「踊り子」(74年10月発売)がヒット。
さらに番組にちなんだ単行本も出版され、
番組終了後も、
「セクシィ」(76年6月発売)、
「ラブホテル」(78年)と
スマッシュヒットさせている。(★★★★)」(2007.3.31記)
元記事を書いてから14年、
下田さんはいまでも
コンスタントに活躍中です。
この時点では、
20曲のうち、おそらく15、6曲が
初CD化だったのだと思います。
いわゆる商業的なヒット曲は
少ないのかもしれませんが、
下田さんを敬愛しているミュージシャンは多く、
ことに松山千春さんは、
「踊り子」をカヴァーされたことが
あるほどです。
現在は主に
インディーズレーベルからの
リリースが多いようですが、
ふたたび脚光を浴びる日を
願ってやみません。