「デビューシングル

「小さなスナック」

(68年3月発売)が

じわじわとヒット、

いわゆるロック色が

ほとんどなかったため、
「異色のGS」扱いを

うけることが多い

このグループの、

全てのシングル曲を網羅した

ベスト盤(2000年8月発売)。


メンバーは、

今井久(G,Vo)、

綿引則史(G,Vo)、

川合良和(B,Vo)、

大場吉雄(Dr)、

岡村右(Key。後年参加)。


もとはハワイアンのバンドで

活動していた

今井久が中心となり

結成されたこともあり、
ここに収められた楽曲も、

ほぼそういう雰囲気を

持ったものが多い。


リーダーでもある今井久の

その風貌どおりの

律儀で優しげなメロディと

正確なピッキングが印象的で、
「小さなスナック」はもちろん、

「ラブ・サイン」(68年8月発売)

「さみしがりや」(68年11月発売)

「別れても好きな人」(69年11月発売)

など、名曲は多い。


GSブームの下降・終焉と

歩調を合わせるように、

さらにムード歌謡に傾倒、

今井久以外のメンバーが

脱退していき、

活動が終息していく。

(★★★★)」(2006.12.31記)

今井さんと綿引さんは、

一時期によく

テレビやイベントなどに、

ご出演されていましたね。

 

「別れても好きな人」は、

1979年に、

ロス・インディオス

&シルヴィアにより

カヴァーされて

大ヒットしたことで、

パープルシャドウズの

ヴァージョンも

再評価されることになりました。

 

この曲を作られた

佐々木勉さんは、

ロスインディオスよりも、

ややスキャット風味の

パープルシャドウズの

ヴァージョンがお気に入り

だったそうです。


また、

歌詞の一部が

時代に合わせての判断なのか、

「傘もささずに青山」

→「傘もささずに原宿」、

「歩きたいのよ狸穴(まみあな)」

→「歩きたいのよ高輪(たかなわ)」と、

それぞれ変更されています。

 

なお、現在でも

今井久さんが

「今井久とパープルシャドウズ」

の名義で、

若いメンバーを率いて

活動を続けられて

いるそうです。