彼女との別れを淡々と歌う

さようなら」(73年6月発売)

でデビュー以降、
地道な活動と

親しみやすい歌詞とメロディで、

多くのファンを獲得していた
ポップフォークグループの

この時点までの

2枚組ベスト盤(78年11月発売)。


メンバーは

天野滋(天野音彦。G,Vo)、

中村貴之(G,Vo)、

平賀和人(B,Vo)。


もとは

ニュー・サディスティック・ピンク

という名称を

併用していたものの、
楽曲イメージとの違いからか、

N.S.Pという略称が

グループ名として定着する。


代表曲となった

4枚目のシングル

夕暮れ時はさびしそう」

(74年7月発売)、

5枚目の雨は似合わない」

(74年11月発売)のほか、
赤い糸の伝説」(76年4月発売)、

あなたこっちを振り向いて」

(77年6月発売)、

八十八夜」(78年3月発売)など、
天野滋の作る、

親しみやすい楽曲に支えられ

安定した活動を続けていくが、
中村氏、平賀氏の順に

オリジナルメンバーが脱退、

新メンバーを補充して

活動を継続していたが、
元のメンバーは、

おのおの別々に

活動することになる。


その後、

2002年に元の3人で再結成、

今後の活動が

期待されていたところ、

2005年7月、

天野滋が急逝してしまう。

(★★★★)」(2006.12.17記)

 

このアルバムは、

彼らの初めての

ベスト盤でしたが、

活動が順調な

時期だったこともあり、

かなり売れていたと

記憶しています。

 

グループ名は

N.S.Pで定着しましたが、

デビューからしばらくは、

正式名称として、

ニュー・サディスティック・ピンク

と呼ばれていました。

 

さてこのベストアルバムですが、

メンバーも、

単なるベスト盤には

したくなかったのか、

おそらくいろいろ考えた結果、

あえて全体の4分の1にあたる

7曲を新録音とし、

曲順も時系列順ではなく、

かなり考えられた配列に

なっていました。

 

グループの大半の楽曲を書き、

歌っていた天野さんの

突然のご逝去は、

ご闘病中だったという事情が

ほとんど明かされて

いなかったため、

とても大きな衝撃でした。

 

このベストアルバムですが、

現在入手困難なようですね。

 

再発売してくれれば

いいのですが。

 

 *過去記事

コッキー・フォーエバー

POPCONシングルコレクション 70's